2010年1月23日

SHALL WE DANCE 1937



ようやく、長いこと観たかった映画、'SHALL WE DANCE' を観ました。
実は、いつも行っているDVDレンタル店になかったので、リクエストしたら「あら、ほんとね、なかったわね。」ってな具合で入れてくれた作品。

もぅね、よかったよ。
Petrov(Astaire)の夢見るダンサーLinda(Ginger)との恋のお話なんだけど、
Astaireの恋に奮闘する姿は、いつみても、「きっとこの人、実生活でもこんな風だったんだろうなぁ」と思わずにはいられない。
そして、ダンスシーンは、本当に華麗で軽やか。
バレエもあればタップもするしローラースケートしながらタップも踏んじゃうし。
AstaireとGingerのダンスはもちろん息もぴったりで、美しい、という言葉はこのためにあるのではないかと思うほど。
そのストーリの流れや役の気持ちがダンスの細部に乗せられているので観ていてドキドキしてしまいました。
観終わったときには、なんだか幸せな気持ちにさせてくれる映画です。
もちろん、Astaire流の洋服の着こなしも、かっこよくて惚れ惚れ。

好きです、Astaire&Ginger!!!!

Nick Hornby




映画は観ていたのだけど、原作を読んで映画以上に素晴らしいと思ったのがNick HornbyのHigh Fidelity。あと数十ページで読み終わるのだけど、いやぁ、映画ではやはり描ききれない主人公の細かい描写が素晴らしい。しかも主人公Robの35歳という歳に近づきつつある自分とかなり重なるところがあるし。レコード店のオーナーでレコード収集を辞められない、だからその歳の他の人よりもお金が無い。でも自由で好きなことは辞められない。そんな彼の心の葛藤がとても興味深い。共感できる、と言ってしまっても過言ではない。

それにNick Hornbyの小説は僕がロンドンで殆どの時間を過ごした東から北にかけてのエリアがよく出てくる。このHigh Fidelityでも、Essex RdのOld Queen's Head(パブ)やStoke NewingtonとかCrouch Endというエリアが主な舞台となっていて、ついついその辺りの風景を思い出しながら、嬉しくなってしまう。

このNick Hornbyの作品は原書で読むのはSlamに続いて2冊目。とても読みやすい、というのが最初の感想だ。もちろんストーリー自体にグイグイと読ませる力があるからだろうが。

彼の作品はAbout a Boyもヒュー・グラントの主演で映画化されている。この映画もなかなかイギリスらしくて意外に好きなんだけど、やっぱり原作を読んでみたくなった。High Fidelityを読み終えたら買おう。そうそう、彼は大のガナーズ(Arsenal)ファンで、自分の幼い頃からの実体験に基づいた小説Fever Pitchも書いている。興味を持ったら是非一度読んでみて。

2010年1月22日

that blew me away

「かいじゅうたちのいるところ」を観て来た。
想像以上にストレートで素晴らしい映画だった。
とても言葉では感じたこと全てを表せないけれど…。

スパイクジョーンズの現実と空想が入り混じるスタイルから今回のはかなり彼の力が存分に発揮されるだろうなとは思っていたけれど、ある意味ものすごく直球勝負で来ていて、その勢いもあってかメチャクチャ心に響いた。これまでのちょっと頭おかしい感じのイメージを持っている人は、そんなのサッサと忘れて是非これは見てみて欲しい、それくらいストレート。

 主人公マックスに自分の少年時代を重ねてしまってすごく感情移入できてしまったから余計に良く感じたのかもしれない。いや、大人になった今でも心のどこかで感じる孤独感のようなものがあるからかもしれない。なんというか、あまり言葉でごちゃごちゃ説明しても届かないような気がしてしまうほど、個人的には様々な種類の感動を覚えた。とにかく観て感じて欲しい。
 更に、とにかく綺麗で味のある映像と臨場感溢れるカメラワーク。決して派手なものではないけれどとても印象的だった。事前に情報を出来るだけ遮断していたのだけど、音楽はカレン・Oで、ブラッドフォードと共作しているものがほとんどみたい。この人選の素晴らしさといったらこれ以上ない程だろう。

Natちゃんと話していてこれは何十年先にも残る「クラシック」になるに違いないという事で意見が一致。彼女はすでに2回観に行っている。是非是非、映画館で観ることをオススメします。

あ〜、俺ももう一回観に行きたい。

2010年1月19日

BLACK LIPS JAPAN TOUR 2010

Black Lipsが街にやってくるまであと1ヶ月を切りました。

なんかスペースシャワーの番組で特集してくれてるらしいよ。
www.dax.tv/?cat=924

それからCDももうすぐ発売です。歌詞翻訳すっごい頑張ったのになぜかクレジットされてなくて残念なんだけど、みんな読んでね。


Jiroちゃんが書けない日本語を一生懸命書いてくれたらこうなった

2010年1月14日

R.I.P. Jay Reatard



寝起きに入ってきたとてもとても悲しいニュース。
しかも先週ちらっとFacebookで実に1年半ぶりくらいにキャッチアップしたばかりだった。

大好きだったのに。まだ29だよ?

Jay Reatard R.I.P.

2010年1月13日

Where the Wild Things Are

確か今週末から日本でも封切りされる「かいじゅうたちのいるところ」。
既に観た海外の友人知人からは絶賛の声。やっぱりスパイク・ジョーンズだよなぁ。マルコビッチの穴とかアダプテーションとか大好きだ。なんかやっぱりオタクなんだよ、でもださくない。Beastie BoysやSonic YouthやWeezerやPharcydeにFatboy Slimなどなど数々のミュージックビデオの傑作を残してきたのはご存じの通り。チャーリー・カウフマンの脚本、スパイク・ジョーンズの監督による『Being John Malkovich(マルコビッチの穴)』で映画監督としても絶賛された、そしてそのカウフマンは一昨年『Synecdoche, New York(脳内ニューヨーク)』で監督を務め、スパイク・ジョーンズが制作総指揮を務めてこれも好き者に受けていた。なんか現実のなかに非現実的な、でもなんかあり得そうな不思議な空気をうまく織り交ぜてしまう彼のセンスに脱帽。今回はいったいどんな風になっているのだろうか?もう楽しみで仕方がない。

で、最近は『(500) Days of Summer』を観た。
最初はたぶん単純なストーリーなんだろうな、という感じでみはじめたのだけれど、音楽の選曲とストーリーへの絡み方とかが憎くて意外と楽しく観れてしまった。まず、アメリカ人で小さい頃からUKの音楽が好きだったという設定の主人公の青年がいい。The Smithsが好きでそれがきっかけで…とかパーティーの会場のBGMにBlack Lipsがかかっていたり、feistやwolfmotherまで、なかなかの選曲。まぁ、そこまでコアではないけれど、日本でこれくらい「なかなかやるじゃん」って思える音楽の使い方してる映画なんて皆無に等しいんじゃない?まぁ、ストーリー自体はちょっと平凡と言えば平凡。見終わった時の後味は意外とさっぱりで、気分転換には凄く良いのではないでしょうか。

あ、音楽繋がりで面白かった映画を思い出した。
結構まえに観たのだけど、The Visitorという映画。邦題は『扉をたたく人』だそうですが、ひょんなことから出会ったジャンベとその持ち主が、人生を諦めかけていたおじさんの生活を活き活きとしたものに変えていくという、まぁ凄く簡単にいうとそんな感じの話なのですが、これがなかなかじ〜んとくる感じで良いのです。こういう地味な映画結構好き。

2010年1月12日

Viewpoints of the West and the East



 東京都写真美術館(以下、写美)へ『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ・ブレッソン』を観に行ってきた。僕も若輩ながら一応ライカ使いなのでやはりこれは無視できない展覧会だ。僕は写真を学校で学んだことがないので写真史において木村伊兵衛やブレッソンがどんな時代にどのような交流を持って写真を撮っていたのか詳しくは知らない。だけれど、どちらの写真もいわゆる「決定的瞬間」を捉えた元祖ストリートスナッパーだという認識だ。伊兵衛の作品はこれまでもちょこちょこ実物を見る機会はあったけれど、ブレッソンはこれだけまとめて観るのは初めてだったと思う。作品集などでは何度も観ているお気に入りの作品もオリジナルをみると全然違う。本当に違うのだ。
 やはりカメラという機械を使うことに関しては西洋人のブレッソンに一日(いちじつ)の長(ちょう)があるように思う。自分の好みということもあるけれど、伊兵衛の作品はどうしても日本人の穏やかな性格が表れているように感じられる。良く言えば白から黒への階調が豊か、だけれどキレが足りないように感じる。一方、ブレッソンは伊兵衛のそれより白と黒がハッキリとしていてよりシャープでキリッとした印象だ。これは観る人の好みにも寄るだろうけど、僕はある程度白と黒がハッキリとしてシャープな写真が好きだし、格好いいと感じる。その点でやはりブレッソンの作品により引き込まれた。
 この展覧会で面白かったのが、展示の最後に二人のベタ焼き(いまでいうコンタクトシート)がそれぞれ10点ほど展示されており、フィルム一本をどのように撮ったのかというのがうかがい知れた。伊兵衛は移動しながら色んな場所をサクサク撮っている感じで、同じ場所、同じ被写体を様々な構図を試したり露出を変えて撮ったりというのが少ない一方、ブレッソンはその逆で、ひとつの被写体に大して様々な構図、露出を変えて何枚も撮っている。これは同じような決定的瞬間を捉えてきた二人の大きな違いとしてとても興味深い物だった。

とても影響されやすい僕は、久々にILFORDで撮ってみるか、と思ったのでした。

 同じく写美で同時開催されていたもうひとつの展示『出発ー6人のアーティストによる旅』も観てきた。こちらは所謂新進気鋭の若手作家6人による展示。尾仲浩二、百瀬俊哉、石川直樹、百々武、さわひらき、内藤さゆりの6人のうち、石川直樹と内藤さゆりの作品は観たことがあった。色々思うことはあったけれど、こうやって展示するのも面白そうだなと思ったり。しかしさすがに写美でやるには勇気いるけど…。

ともかく、実際に足を運んで見たり聴いたりすることの大切さ、楽しさを久々に実感した日になった。

そして、Black Lips来日までちょうどあと一ヶ月!

2010年1月9日

東京物語

明けましておめでとう。

2010年一回目のFilm Clubを先日開催。
今回は、さやかちゃんとゆうきくんと3人でBFIで行われている小津安二郎特集のなかから
‘Tokyo Story'を観に行ってきました。


この特集、2か月にわたり戦前から戦後までの彼の作品をBFIにて公開しているものです。

平日の夜の会、8割くらいの人で埋め尽くされていました。

日本語特有の表現であったり感情であったり。
そういうものを理解できることがすごく幸せに思える作品のひとつで、
ほんのちょっとした風景であったり、船の音であったり、ですらもが私には心に響いて来る映画。
この映画に登場している人達の心の波みたいなものが、スクリーンから伝わってきて
終わった時に、映画館が明るくなるのをもうちょっと待ってほしいと思ってしまうほど
すぐに動けない状態になってしまっていた。

人は環境が変わったり、大人になると、変わってしまったり見えなくなってしまう部分もあるのだろうけれど
やっぱり自分が大切に思ってきたことはいつまでも揺るぎ無くありたい。忘れずにいたい。
そう改めて感じた1日になりました。


映画、今年もいっぱい観ていきたいです。

今年もよろしく。