2009年1月16日

about my favourite film

2年くらい前に教えてもらって観た映画で、それからことあるごとに繰り返し観ている映画がある。High Art(邦題は「ハイ・アート」と「プライベート・フォト」の両方が存在するみたい)というタイトルほど格好付けてアート指向ではなく、むしろ我らのストリートな感覚とアート的な感覚のバランスが素晴らしく良いと思う。写真にグイグイのめり込んでいくきっかけというか、加速をつけさせた映画だ。主演のRhada Michellが可愛いし(個人的にはこの映画以上にはまった彼女を観たことがない)。ある写真誌の編集者と、しばらく写真を撮っていなかった知る人ぞ知る写真家の偶然の出会いから、一緒に作品を作り、というストーリーなのだけれど、そのなかでの人間の思いがなんともリアル。個人的にはドラッグとアートの切っても切れない関係が少し強く描かれすぎているとも思うけれど、それを差し引いても、よく出来た作品だと思う。全体的に気怠いムードが漂っているのも好きなところ。いまだにレズビアン映画としか評価しない人が多いようだけれど、そんなの関係無しに、これはとても純粋なヒューマンドラマではないかと思う。劇中の写真もかなり良く、個人的に好きなテイストだし、Leica M3にSummicronかsummiluxの35mmを付けて自然体で身近な人物を撮す姿も良い。まぁ、オタク的に細かいところを観ると突っ込みどころもあるけれど、それでも僕にとってこの映画は本当に素晴らしいものなのだ。



日常を題材にしているという点では、コメディタッチのPeckerという映画も結構好き。先のHigh Artとは正反対に明るくテンポも早い映画なのだけれど、写真好きには思わず「うんうん!」とうなずいてしまうようなところが多々ある。カメラ大好きな田舎の少年が自分の撮った写真で展示会をしていて、彼の写真がある有名誌の目にとまり、成功して…、というお約束の展開だけれども、ただ写真を撮ることが好きだという純粋な思いがたっぷり詰まっている良い映画だと思う。好きこそものの上手なれ、という言葉はやっぱり本当なんだろうな、と思わずにはいられない。




それから、もうひとつスナップ写真繋がりで。何回も観る感じの映画ではないけれど、WeirdなPhoto related filmがある。Robin Williamsが主演のOne Hour Photoという映画だ。これはスナップ写真絡みのサスペンスなので、詳細は控えるけれど、普段1時間仕上げのDPEを使っている人はちょっとゾクッとする映画。ここでもLeicaが出てくるのが、なんかなぁ。ファッションなんだよね、やっぱり。この映画ではコンパクトカメラが大活躍なので、そこが見所か?それにしてもcreepyだ。



なんだかこういう映画を観ると、見終わってからどうもうずうずしてしまう。無性に撮りに外へ出たくなる。他にも色々写真絡みの映画はあるので、また気分がのったら紹介していきましょう。まずはHigh Artを観てみて!

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