2009年5月31日

Back in London again

5月25日(月)。

マンチェスターから戻ってきて本当はアメアパにお買い物に来るはずだったボーイズ、どうやら渋滞で間に合わなかった模様。なのでTMマーティンに電話して仕事帰りにホテルへ寄ってみる。丁度外でArwenに遭遇、その後IanやJohn、Jared達とロビーでキャッチアップ、その場の流れでJaredとColeがこれからやるというDieselのラジオ収録にJohnと一緒についていくことにする。だってフリービアなんですもの。
Arwenが外に待たせておいたタクシーに乗り込み、いざ出発。どこに行くんだろうと思いながら外を眺めていたら到着したのはダルストンじゃなーい。なのでタカちゃんにもおいでよ!と電話をかけ、その謎のDieselオフィスで暫く大量のビールを飲みながら知らない人達と喋ったり、JaredとColeの選曲をからかったりする。
しかし本番収録中はヒマだったのでホテルでボケっとしてるIanとJoeそれぞれの部屋にイタ電をかけたりして遊び、収録終了後みんなでピザをオーダーしてウダウダしてたら、見に行くはずだったcrystal antlers@Hoxton Bar&Grillに間に合わなくなってた。


Coleがピアノも弾けるってのは知らなかった

だけどLAから古いお友達ディタが来ているのでやっぱりHoxtonまで行くぞ!とみんなでキャブに乗り込む。Joeの部屋に「今なにしてんの?」と電話をすると「BBCを見ながらiPhoneのデベロッパー用アプリをダウンロード中でめっちゃ忙しいんだよね」とのこと。「さっき電話したときも同じ事言ってたよね?3時間それずっとパソコンの前で待たなきゃいけないわけじゃないんでしょ?ていうかあなたもう6時間ブっ通しでBBCニュース見てるでしょ。とりあえずIanと出て来なよ。じゃなきゃ迎えに行くよ」といって切る。Bar&Grillで一杯、1年ぶりに会うディタと少しキャッチアップして、ショットをColeとJohnとやって、ここらへんでタカちゃん脱落。
その後すぐJohnと「あいつらきっと来ないよな。有言実行といきますか」とJared&Coleに「Jazz Barで会おう」と伝え、ホテルに向かって歩き始める。途中でビールを6本も買い込んだ時点でもう出る気無いのバレバレなのだが、その足でJoeの部屋に行くとこの男、本当にBBCニュースつけっぱなしでiPhoneのアップデートをしている。ギーーーーーク!

Ianの部屋はノックしても応答なし。内線したら半分寝てたので放置し、ビール片手にJoeのアップデート作業を見守ること十数分。
つまんなそうに聞こえるが、その間この男は「…あと何パーセントで作業完了!ああっ!まだだった!」とか椅子から立ち上がったりして一喜一憂しているわけなのでエンターテイメント性は非常に高い。
なのでダウンロード作業が完了する頃には部屋全体(といっても3人だけだが)にスポーツ観戦後のような一体感が生まれ、ハイファイブなども発生してしまったわけだが、どうやら奴がダウンロードしたファイルはibookのアップデートを必要とするらしくまたうんうん唸り始めるギークJB24歳。
私とJohn Kangはもちろん何が何だかさっぱりわからんし、もう一度観戦してしまったゲームは二度見ても面白くないのでTVのリモコンを見つけ出し、カチカチとチャンネルを変えていると…… うっわーーー第一期のJackassやってるじゃーないの!!
Joeもラップトップをパタンと閉じて「後はまた今度やるからいい」とウチらの本気Jackassパーティーに参戦。
「これ私が日本にまだいた頃のだから8年くらい余裕で経ってるよ!」
「あーこいつ何だっけ?Wee Manだ!ウンパルンパのやつ!」「Steve-oまだあの顔タトゥー彫る前だし!」
などとマジで懐かしがる3人。もちろんビールもハッシュも進みます。完全T.V. Party状態。
丁度Jackassが終了してしまった所でドアをノックする音が。だれだろう、と出てみるとJaredとColeが入ってきて「やーおまえらいい時に帰ったよ。あの後特に何もなくってつまんなかったー。あ、それ吸わして?」とパーティーに参加、しばらくみんなで猿の惑星3を見ながら話をしてるとJohn Kangが寝てしまい、Jared&Coleも自分たちの部屋に戻っていった。

と思いきやColeが歯ブラシを手に戻ってきて、私もJoeの電動じゃない方の歯ブラシを手渡され、おもむろに3人の歯みがき大会が始まる。この歯磨き粉最高なんだぜ、とか言って。
思う存分歯を磨いて満足したColeはおやすみっ!と言ってさわやかに消えたので、私とJoeはまたビールを飲みながらiPhoneで撮った彼の自宅の裏庭に生えた竹の写真などを見る。そしてまたBBCニュースをつけてダラダラ見ながらとりとめもない話(宗教のことからSpike jonesまでいろいろ)をしていたらいつの間にか寝ていた。


リモコン片手に寝てたらしい

翌朝Johnが起きてウロウロしている気配で目が覚める。が目が開かない。のでまた寝る。ちょっとJohnと話すが途中で寝てしまいJohn怒る。というループを何度も繰り返し、気付いたらもう12時。リネン係のおばさんがドアの外で愚痴ってるのがきこえる。

一旦John&Joeと別れ、家に帰る。すぐに夜のElectric Ballroomの支度をしようと思ったのだがパソコンを開いたら昨夜Joeがyousenditしてくれた彼のサイドプロジェクト、Incoqnekroのアルバムが届いている。聴くとこれがマジ格好良すぎるんだわ!!ゆえに大音量でリピートしまくっていたら遅刻しそうになった。アーメン。ーつづく

2009年5月28日

Deerhunter




なんか好きだ好きだと言っていると自然と繋がってくるのか、某編集部が多忙の中、急遽Deerhunterに電話インタヴューすることになりヘルプの電話が僕にかかった。しかもあと2時間で質問を用意して通訳さんに渡さなきゃいけないという。それでも自分の好奇心が勝り快く引き受けさせて頂き、Natちゃんにもちょっと連絡して(早朝にゴメン!)ざっとききたいことなどを詰め込んで編集部へ送り確認の電話をいれる。するとなかなか好感触でほとんど全ての質問を採用して貰えた。どうも有り難うございます。あとはそのインタヴューの回答がどうなるか、ドキドキだけど楽しみ。4日のnestには何が何でも行かなきゃ。写真撮りたいけど、観れるだけで充分幸せ。あ〜もう今から楽しみ。

さてと、今週はずっと雨の予報。
ということで作ってみました恒例のDark Girlish Religion Mix。


Dark Girlish Religion "Rain" mix
(download)

1. Flowers In The Rain - Nancy Sinatra
2. Don't Go Out In The Rain (You're Gonna Melt) - The Swinging Blue Jeans
3. It Never Rains In Southern California - Albert Hammond
4. Tell It To The Rain - The Four Seasons
5. The Rain, The Park and Other Things (Flower Girl) - Cowsills
6. Rainy Blue Memory Day - The Collage
7. Raining In My Heart - Buddy Holly
8. It Keeps Rainin' - Fats Domino
9. Raindrops - The Silvertones
10. In The Rain - Madness
11. Have You Ever Seen The Rain - Ramones
12. Happy When It Rains - The Jesus And Mary Chain
13. Rainwater Cassette Exchange - Deerhunter
14. I See The Rain - Marmalade
15. Rain - The Beatles
16. In The Rain - House Of Hiss
17. Morning Rain - I am Kloot
18. Rain On - Woods
19. Rainy Days and Mondays - Cracker
20. It's Been Raining - Kimya Dawson
21. Don't Let The Rain Fall Down On Me - The Critters
22. Like a Summer Rain - The Ladybug Transistor
23. Laughter In The Rain - Neil Sedaka
24. Raindrops Keep Fallin' On My Head - B.J. Thomas

John Kang's 28th

さて、家でタカちゃんと一旦写真を出したり着替えたりして、夜からまたSohoに繰り出す。
まずはBoningenのユウキくん&彼のGFと共にBlack Gardeniaって凄く小さいブルースバーに飲みに行く。前に来たのは丁度1年前のこと、Black Lipsの100clubギグのアフターパーティーでAndy WeatherallとDiploがDJしてて、すっごい楽しかったんだ。9時過ぎ頃近くで飲んでたJohn、BLマネージャーのArwen&Chloeと合流してCabで奴らの泊まってるコロンビアホテルに向かう。カンヌ帰りのBoysとロビーでしばらくキャッチアップして、それから歩いて近所の適当な中華料理屋で巨大な丸テーブルを囲んで食事をし、そのあとお疲れのJared、ツアマネのMartinをホテルに帰してからみんなで隣のバーで軽く一杯。
……のはずがやたら甘くて強いカクテルを飲んだりしてるうちにだんだん調子がよくなり、水タバコを吸う頃には大はしゃぎ。


バースデーチーズケーキも非常に甘かった


イアンはこの後すぐ脱落してホテルに帰った


高校生かおまえらは


メロン味の水タバコでハイになる私とCole


ホテルまでの帰り道で落書きをする悪い大人

バーからホテルに戻ってみると、前回私が遊びに行ったときも居た嫌な従業員がまた夜勤中。奴とBlack Lipsの確執は長年続いているらしく、今回もホテルの入り口を開ける時何かブツブツ言っていた。


室内/夜間のサングラス着用は犯罪です


ガールズに囲まれるジョン、ピースダウン、A-town

しかし構わずロビーでパーティーを始め、しばらくしてArwen達が帰ってしまったので、結局残った私、タカちゃん、John、Cole、 Joeで部屋に行ってパーティーを続ける。私とタカちゃんからのバースデープレゼント、吉野の寿司(半額)をみんなで食べながらColeとゴスペルの話で盛り上がり、テンションのあがった彼は自分の部屋からLaptopを持ってきて私とタカちゃんにレアな78回転の音源なんかを聴かせてくれた。


国境を越えるゴスペルマニア

このメンツは大の日本アニメファンなので、らんまや初代ドラゴンボールの話でアツくなって結局朝までわいわい遊び続ける結果に。みんなで朝日を眺めることもできたし、カンヌには行けなかったけどよかったじゃないか、John Kang。


覚えてたはずの日本語が上手に書けないJoe君

結局空いてるベッドのあるJoeの部屋にクラッシュ、延々BBCニュースを一緒に見続け(内容は北朝鮮の原子爆弾、USの地値と税金、世界の株価、天気予報などのループ)昼にそのまま奴らは次の目的地Nottinghamへ、私は普通に仕事をしにイーストロンドンへ発つのでした。

そうだ、それからJaredは翌々日にツアーの合間をぬって独りでロンドンに電車でやってきて、例の事件の判決を受けたんだった。結果はノーチャージ!!というテキストがケータイに入っていたのでこっちも皆で大喜び。実はタカちゃんが一枚だけ撮った写真が運悪く完全に証拠写真級だったもんで、それが流れてたらJared完全に罰金ものだったんだけど、みんなでこっそり上手くやったので大丈夫だったのです。
あの写真が現像されてきた時は爆笑したなー。速攻メールで件名:証拠写真、内容:「車に当ててたみたいね」って写真貼付して送ったら、焦ったJaredから電話で「絶対誰にも見せるんじゃねーぞ!」って釘をさされたもんなー。後からJoeに「あれはマジ笑ったー、Good job」って珍しく褒められたし。
時期が来たらその決定的証拠写真もここでお披露目します。


焦ってウソばっかりついてる人

ーまだつづく

2009年5月25日

DEERHUNTER RULES

さてブライトンから帰ってきた翌週の月曜日、カンヌ映画祭でシークレットライブをやるBoysに取り残された韓国人Johnから「今ロンドンにいます。お願いだから一緒に遊んで…」という寂しいメールが入っていたので、じゃあ一緒にDeerhunterのライブに行こうと約束をする。
約束したはいいけどチケットのない私たち、結局またBooking Agentのレベッカに泣きを入れて半ば無理矢理リストにねじ込んでもらう事に成功。時間ギリギリにScalaに着くと外でBen RaynerとドラムのMosesがタバコを吸っていたのでちょろっと話をして、それからJohnを迎えに駅まで行って、会場で呑みながら雑談してたらすぐDeerhunterがはじまった。



最初は2階で見ていた私たちもあまりのかっこよさにすぐ下のフロアに移動する。今回のライブはソールドアウトの上にリストで相当の人数を詰め込んでた為に軽く収容人数をオーバーしちゃってて、いつもなら空いてるメインフロアの後方もこの日はギッチリ人で埋まってしまっていてなかなか前の方に行きづらい。
だけどセットが進んでいくにつれ段々道が開けてきたので、Bradfordが弦を張り替えている最中にずんずんと前の方に行き最後5曲分くらいとてもいい場所で見る事ができた。それにBlack Lipsのショウみたいにモッシュが起きたりする事も無いので快適だったし。



とにかく来月彼らは日本ツアーをするので、なんとしてでもここを読んでる人たちには見てきてほしいと思う。私とタカちゃんはアンコールで感激のあまり涙目になりながら、もし自分たちに十分な時間とお金があったらもう一本見ときたかったなって心底思ったんだもん。こんな風に思わせてくれるバンドって今ほんとに少ないから余計に大切に思うんだよね。

そして美しすぎるアンコールの後(この時点で既に終了予定時間を大幅に過ぎているにもかかわらず)おもむろにBradfordが「今日は僕らのサウンドマンの誕生日なんだよね」といってステージ上で漫才のようなトークを始め、会場全員でハッピーバースデーを歌った後「ねえ、John Kangどこにいるわけ?おーい」と呼びかける。



ここにいるよーと私とタカちゃんでJohnをステージに押しあげると「Johnは明日誕生日なんでしょ?ていうかみんなに紹介します、昔Die Slaughterhausがあった頃からのアトランタの古い友人で今Black Lipsのギターテクで一緒にツアーをしているJohnです。」というと会場中がおおおーとなる笑。軽くJared逮捕の話題に触れた後、世にも気味の悪いマイクエフェクトのかかったハッピーバースデーを一人で歌い上げたBradford、そのままJohnにおいでよ、といって楽屋に下がったので私とタカちゃんもJohnに引っ張られて楽屋に侵入、みんなと少し喋ってからまだまだ呑み足りない、と3人で家で遊ぶことに。

こっからが長い。ビールを買って家に着いたのが12時半くらい、それから朝の5時までノンストップでレコード聴いたりyoutube見たり、Black Lipsの写真を見てバカにしたり、すっごい色んなことを一杯話して、ああ本当にこの人たちって私たちと同じことに重要性を見いだしたり、大切に思ったり、感動したり、面白いって笑ったりしてるんだなぁってめちゃくちゃ嬉しかったのね。そしたらJohnも「俺たちみたいなのって、ただ同じようなものが好きってだけじゃなくてそれよりもきっと同じ精神論(つまりGood bad but not evil)をシェアしてるからこそ、ここまで打ち解けられるんだと思うんだよね」って言ってて、ああ本当にその通りだなあって思ったし、彼らからそういう風にちゃんと見てもらえて本当に幸せだって思った。



私たちのやっている事なんて、どんなに口で説明してもなかなかこういう風に理解してくれる人って見つからないけど、スピリットが同じ人にはちゃんと伝わるようにできてるんだから何事も無駄じゃないんだなって思う。

その後死んだように眠り、昼過ぎに二日酔いの頭でセンターにある韓国料理屋にJohnの誕生日ランチをしに行った。



そして一旦また夜Black Lipsがカンヌから帰ってきたら遊ぼう、と別れる。ーつづく

TUESDAY!!!

すっかり忘れてたけど今週の火曜日、Electric BallroomのBlack Lipsライブにてまたタカヨンと私がDJをするので、ロンドンに居る人たちはみんな遊びにきてよね!!

チケット購入はこちらから

サポートもMika MikoとGringo Starだし絶対楽しいはず。
それからちょっと面白いトリックを仲間内で計画中なのでそれも楽しみにしててねー。

This summer

Club Masterの次はコレでしょ。

2009年5月20日

Brighton

翌日4時間ほど寝た後、着替えてまずは毎週恒例のJazz ThursdayのためGreenwichまで行く。完全にチルしながらジャズを観賞して、その足でブライトン行きの列車に乗り5時半頃に到着、とりあえず海に向うも小雨降ってるし、町中最近あまり見かけることのなかった一昔前のインディー風キッズでいっぱいだし、向かったVenueはなんかバキバキのハウスがかかってるし、もう泣きたくなるどうしようもなさだったのでヘルプ!とBlack Lipsに電話をすると奴らもVenueの正面に停めてあるVanの中に隠れ潜んでいた。
しばらくインタビューをやらないといけないということだったので、とりあえずご飯を食べてからまた会場に戻ると既にMika Mikoがオンステージ中。Jaredと一緒に走って中まで行って遠くの方からMika Mikoを見守りつつこの日からギターテク/物販としてツアーメンバーに加わったJohn Kangという奴らの地元の幼なじみのコリアンの男の子を紹介される。こいつがホント超最高で、一瞬にして既にもうマブダチ状態、気がついたら肩を組んで友情の杯をあげているってなBad Ass具合。
肝心のBlack Lipsライブはというと、音とかセットとかを抜きにしたら今まで見た中でも一番凄まじいライブだったんじゃないかな。いつもはどんなにギュウギュウでも一番前の方で見てる私も今回だけは身の危険を感じてステージ横に逃げないといけないくらい凄かったんだもん。
そんなメチャクチャで超短かったセットの中でのハイライトは一発目に持ってきたSea of BlasphemyとアンコールでやったToo much monkey business!!!

このビデオにもちょっと映ってるけど私とThe SticksのJames、Ianがこの曲をやるってほのめかした瞬間ほぼ同時に雄叫びをあげていたもんね笑。

終了後はみんなで上の階にあがってJaredのDJで踊る。とにかく選曲が最高すぎるから、トイレに行くのも惜しいほどフロアでわいわい踊っていると通りすがりのJohn Kangに「おまえらみたいにいい曲でこーやって素直に楽しんでるのってすげーBad Ass!」と褒められる。次にColeのマジでヤバすぎるSouthernゴスペルDJ。いつも持ち歩いてるという45sのコレクションをかけていたのだが、どれもこれも凄すぎるので毎回Coleのとこまで誰なのか聴きに行く始末。今度ゴスペルmix交換しようね!と約束する。


今度ネット上で古い78回転のゴスペルレコードをリリースするらしい

その間ずっとバーでファンと交流していたIanが急に「ねえねえNat!俺もラップトップ持ってくるから一緒に来て!」というので一緒にホテルの鍵を探すのを手伝っているとColeがJay HawkinsのI hear voicesの聴いた事のないバージョンをかけやがるのでIanを一人でホテルに行かせてまでColeの所に走るオタク。すると時を同じくしてJamesとJaredも「何このバージョン!」とブースに集まっていた。おまえらみんな大好きだ。

ブースとダンスフロアの間の柵を一生懸命超えてる人

やっと戻ってきたIanが今度はTake overし、一発目に36mafiaをドロップ。するとどこからともなく現れたJoeがフロアをのたうちまわり始め、

Mrs JacksonのBig Boiのパートまで一語一句全部歌えちゃう人

私やColeもそれに参加して狭いバーの中が大変なことに。ていうかIanのDJもホント凄くて、Outkastをかけてたかと思えば気付くとVaselinesのMolly's lipsになってたり、まさに自分のiPodをシャッフルしているかのよう。HeinzのJust like eddieをかけたときは「何でこの曲かけるわけー?!」とあまりにもレアなドンピシャ加減に逆切れ状態になるわたし。こんなヘボ曲を持ってて、しかもそれをDJでかけるのなんて自分だけだと思ってたからもう感動を通り越して悔しいわけよ。


いい気になってるイアンと地団太を踏むわたし

というわけで客であるキッズがドン引きしてフロアに近づけないほど身内周辺だけで盛り上がりすぎてしまったアフターパーティーなのでした。

バーから追い出されるまで飲み続けベロンベロンになった私らはしばらく外で社交をした後ホテルでまだパーティーを続けよう、とColeにくっついてホテルになだれ込む。ルームサービスでビールを頼んで、みんなで音楽を聴きながら相当コアな話をして、朝方に眠った。


JaredのおごりだったのでColeはパシリ役


流行に敏感なJaredの太眉も気になるが、鏡に映りこんでるJamesの顔にも注目してほしい


わたしのカバンが気に入って仕方がない様子

のち2日間完全に抜け殻状態になるほどのヘヴィーな夜でした。ーまだつづく

2009年5月18日

MIKA MIKO

そして翌日水曜日は仕事の後にMika Mikoを見にWest LondonのKilburnにあるヴェニューまで行ってきた。
中でBlack Lipsの子たちと待ち合わせをしていたのだけど、行ってみたら知り合いばっかり!
奥の方にIan達を見つけ、一緒に飲みながらMika Mikoを観る。
前回はBarden'sでフラッフラになりながらのライブだったが、今回は落ち着いて観れた。がしかし…





安田オンパレード状態である。
前回のBarden'sでは酔いつぶれていてMika Mikoを逃していた安田、明らかにハシャギすぎである。
それを奥の方のTVみたいなやつで見ていた私たち。Ian&Jaredの
「あいつすげぇ」
「なんかジェシーにキスを迫ってる奴がいるけど(これはニーヤンね)」
といった一言コメントに、間違ってもあれ実は友達なんだよねとは言えないのであった。

超カッコイイMika Mikoのライブ後、イアンと階段に座って飲んでると通りすがりのChris from Upset! The Rhythm。
5月はブッキングが多くて忙しくてやんなっちゃう!とか言いながらも26日のElectric Ballroomに顔を出すといって颯爽と帰って行った。こいつ、まだリリースされてもいない最高すぎるHipshakesのアルバムをライブ中ずっとかけててヤバかった。

そのままWestに残ってみんなで飲んでると、酔っぱらいすぎたJaredとTimes New Vikingsの女の子が外で何やら大騒ぎ。見たら車止めとかに使う砂の入った袋を歩道で投げて遊んでいる。あははー!と笑って見てたんだけど、30分後にみんなで帰ろうとキャブステーションの前に居たらケーサツがやってきてJaredに職務質問を始めた。どうやらさっきの袋を投げてた所をCCTVにキャッチされたらしい。恐!
私、イアン、Cole、タカちゃんはレベッカにヘルプを任せ、遠くの方から「これ捕まったら明日どうすんだろ」とか「なんかあいつ余計な事言ってるな」とか言いながら眺めていたのだけど、結局心配していた通り手錠をはめられてしまった。
私ら4人でまじかよー!とJaredの方を見たら、その瞬間の奴の顔がカワイすぎて大爆笑。イアンがマネをして再現してくれたのがまた似すぎてて、友達が連行されてるってのに笑い泣き状態の4人。特にCole、私が「あの顔…あのキラ目はズルいよね」と言うと「ぶわーはっはっはー、そうそうそうなのっ!」と道路に笑い崩れている。まったく酷い親友である。結局朝までは手の出しようがないのでマネージメントに色々任せ、私たちはCabでEastに戻り無事ColeとIanをホテルまで送り届け(前日にJoeが見せてくれたiPhone地図のおかげ。私があれを見てなかったら誰もホテルの場所を知らなかったというのだから恐ろしい)、また明日Brightonでねーと別れる。ーつづく

Beirut at The Forum

ちょっと、遅くなりましたが・・・・。


BeirutのEP 2枚組が発売されて、その後の初ライヴが5月8日にありました。
今回のEP2枚組は、1枚目2枚目のアルバムみたいに自分の中のFavouriteにはなっていなかったのだけれど…。 「やっぱり、EP2枚組でアルバム見たく売るのは、ちょっとね。」っていうのが、正直な感想。ちょっと今までの2枚と趣が変わり、この1年でいろいろあったんだろうなっ、っていうEP。

去年の夏のヨーロッパツアーを精神的な調子のためにキャンセルしていたので約1年半ぶりのイギリス。今回のEPの感じで、どうしようかなぁ、と迷っているうちに、チケットはいつの間にか売り切れ。でもやっぱり、でも、やっぱり、好きだったら、聴いて見て自分で判断したい、っていうのがあったのでRough Tradeでの、直前の限定30枚まだ売るよ!で、ゲット。




1枚目、2枚目の曲と、今回のEPをうまく組み合わせたセットリスト。
今回のEP、特に ’Realpeople Holland'の方は、iTunesとかでBeirutで流して聴いていると
なんだか違和感が少しあったのだけれど、生の演奏は、いい意味でBeirutというイメージの色をうまくミックスされていた気がする。
合唱が起こったり、終始暖かい空気に包まれていた。


March of The Zapotecより。

最後の方で、Zachが 「感無量」とでもいうのだろうか、上を見上げ、その場の空気を味わっている姿は、観ているこっちは、すごく嬉しいものがあった。

Zachも大好きな、Gaisbourgのカヴァーには、私は涙目に、そして大熱唱。


そして、会場の大合唱。





そして、鳴りやまないアンコール!に答えて、2度のアンコールに応え
'Siki Siki BaBa' で締めくくられました。


ロンドンのThe Forumにいながら、フランスや東欧の空気が匂い、暖かくやさしい時間そこにはあった気がする。

2009年5月13日

Surprise!

今日もいつも通り仕事を終えて、同僚と近所のパブで行われてるクイズナイトに顔を出す。
結果は4位だったが、Jackpotというラッキーな質問の所を一番多く答えたということで一人7ポンドづつくらい勝ち一気にテンションのあがるわたしたち。

その後友達のバンドがやるらしい、ということでOld Blueに向かう。
するとうちらの店(アメアパ)の目の前にあるThe Dinerの外でちっちゃい人にNat!って声をかけられて見てみるとCole from Black Lipsではないか。
何やってんの?ていうか元気ー?と挨拶を交わし、みんなも中に居るけどすぐOBL行くからそこで会おう!と一旦別れ、またOld Blue Lastでみんなと合流、閉店まで飲み明かす。

話題は真剣な音楽の話だったり、

ちなみにこれPhoto by Ben Rayner

不真面目にタバコやめたいとかって話だったり、

ニコチンパッチ1日目のJoe

家を買うとかって具体的な話だったり

金持ちの話題にはついていけないぜ

いつも通りバラバラでまとまらないんだけど、こういう風に1年のうちちょっとだけでも会うと一瞬で深いキャッチアップができる人たちは凄く大切だなーと噛み締めた夜でした。

JaredはともかくJoeまでもがiPhoneを買っていたのが個人的には驚き!あのオーガナイズマニアのJoeにiPhoneなんか持たせたら大変、ホテルまでの道のりとかも完全に調べ尽くしてたもんね笑。
Fashion Stの近くのホテルらしいんだけど、Fashion stをあまりにもバカにするのでBen Raynerと共にシメておきました。

帰りはお父さん役Andy Capperのキャブに乗っかってスイスイ〜っと帰ってきました。

つづく

2009年5月9日

RIP Ian Howarth



Ianは前に常連だったBrewery Tapで毎週水曜日4人編成のSkiffleバンドのウォッシュボード(洗濯板)係だった。
しばらく前から急に来なくなって、違う人が彼のパートをやってて、もうあのおじいちゃんたちいっつも仲悪くなったりするんだからなんて思っていたら去年の暮れに亡くなっていたらしい。

いっつもオシャレなスーツにハットをかぶってタバコを吸ってて、大きな身体で子供用みたいなパーカッションセットを演奏し、ウォッシュボード楽しそうだねって言ったらなんかすっごく年季の入ったドラムスティックを「これあげる」ってくれちゃったりするシャイだけどとても面白いおじいちゃんでした。

お葬式では友達みんなで葬列隊を組み、彼の家で近所の人たちの為に演奏してからそのまま歩いて葬儀場まで行ったんだそう。





ああ悲しい。

http://www.btinternet.com/~jazzworld/ihowarth.htm

2009年5月7日

JAZZ THURSDAY

先週初めて訪れたGreenwichのパブ、Lord Hood。
ここでは昼の12時から3時までトラッドジャズの7人編成バンドがプレイしているのだ。
前に住んでた西ロンドンのBrewery Tapってパブも火曜の夜にトラッドジャズをやってて大好きだったので、タカちゃんを連れて行ってみた。

にしても昼からって。。
駅から歩いて5分くらいの所にあったLord Hoodは外から見るとなんだか静かで人が全くいなそう。
ちょっと不安になりながら入り口のドアを押してみるとすげー!ローカル退職者年層のレイヴ状態!もちろん50歳以下は私たちだけなのでジロジロ見られる。そんな状況に耐えながら前の方に行ってみると、あークラリネットの人とかBrewery Tapと同じだし!

とにかくこういう音楽が大好きな私とタカちゃん、幸せすぎてニコニコしながら見ているとおじいちゃんたちに色々声をかけられ、また次も遊びにきてね。と優しいお言葉をもらう。






家に帰ってからもspotifyでラグタイムジャズやPre Warブルーズ、ゴスペルなんかを2人で聴いてはWikipediaで南北戦争のこととかを一緒に調べて勉強していたら、なんだかなんで自分たちがロンドンにいるんだろうって悲しい気分になってきた。
悲しい事にロンドンにはそういうルーツミュージックをちゃんと聴けるところが殆どない。いままであんまりタッチしてこなかった自分も悪いけど、なんか学べば学ぶほどアメリカ南部に直接行って見てきたいって思うんだよなぁ。

2009年5月5日

Dark Girlish Religion Mix - May 2009

今日は子供の日。日本は祝日・休日が多いけれど、長期の休暇がとれない。せめてまるまる一週間のホリデイが年に2回くらい欲しくないですか?土日、あるいは週休2日とれるのであれば、そんなに祝日必要ないから、夏と冬に一気に休みましょうよ。そのほうが充実した休みが過ごせると思うのですが、どうでしょう?

さて、ゴールデン・ウィーク真っ只中。まぁ、今の僕には関係無いですけどね。
その前につくってアップしようと思っていたのですが、少し遅くなってしまった。そうかぁ、去年の今頃はATP vs Pitchforkだったんだなぁ。本当に楽しかった、あの数日間は。

Dark Girlish Religion Mix May 2009
download

1. Blue Star - Donna Douglas
2. Runaround Sue - Dion
3. I'm Blue - Lee Hazlewood
4. To Clean - Woods
5. Calling Over - Blank Dogs
6. Virginia Creeper - Young Governor
7. Can You Keep a Secret - The Bitters
8. What Did I Do - The Beets
9. Beach Goth - Wavves
10. Thank You God For Fixing The Tape - The Intelligence
11. Star Fruit Surf Rider - Primal Scream
12. Prove It - Television
13. Bravery - Weave!
14. Charlie Don't Surf - The Clash
15. Surfin' John Brown - Ambassadors
16. King Of The Surf Guitar - Dick Dale
17. The Rock And Roll Waltz - Annette Funicello
18. Growin' up Too Fast - Diane Renay
19. Do You Believe In Magic - The Innocence
20. Chicklet Meets Surfers - Ben Vaughan
21. One Of These Night - Eagles
22. Give A Little More (4 track demo) - Chris Rainbow
23. I Make A Fool Of Myself - Frankie Valli
24. Don't Worry Baby - The Tokens
25. Blue Sand - Marty Robbins
26. Blue star - The Shadows


最近「Goodfellas/グッドフェローズ」を観て、そこで使われている曲がもろに前回のミックスみたいで、なんだか嬉しくなってしまった。なので今月もその気分を少し引きずりつつのミックスになってる。
あ、あと急な話で、9日と10日にとあるショップにてロンドン時代の写真を数点選んで展示することになりそうです。というか、昨日正式に連絡もらって、六ツ切か四ツ切かにしないといけないのだけど、連休で…。

2009年5月2日

阿久 悠 「凛とした女の子におなりなさい」

2007年の夏まで、私の好きな雑誌のひとつ‘暮らしの手帳’に掲載されていた
阿久 悠さんのコラムが、最近、一冊の本になったそうです。

2007年夏の号29号での言葉を抜粋させていただきました。

女の子だからといって
ヨワヨワしていたり
メソメソしていたり
何かというと他人を頼りにして
愛しいと思われてみたり
そんな子である必要はないのですよ
助けてやりたいとか
庇ってやりたいとか
守ってやりたいとか
男にとってはいい気分だろうけど
そんなもの 美徳でも
魅力でもありゃしない
いいかい 女の子だって
強くってもいいんだよ
粗雑であったり
乱暴であったり
不行儀が平気は困るけど
ちょっとした挨拶の誠意と
心地よい微笑の会釈と
問われた時にハイと答える
善意さえ感じさせれば
強くっていい
男は自分が弱い者だから
縋りつく子を抱きしめるが
そんなのは三日だけの愛しさ
あとは ただの重荷になる
傷つけないようにハッキリと言い
侮辱を感じさせない態度をしたら
あとは 自由に生きなさい
強く生きなさい
自由で強くてやさしい子を
凛としていると言います
凛とした女の子になりなさい
凛とした・・・・・・
近頃いないのです


ぼくはもともと強い女の子を書いていたから、大股で闊歩する子を悪く思わない。大股スタスタ結構だ。しかし、要望やスタイルや態度と同様に、心が魅力的かというと、ただの不行儀のことが多い。 (阿久悠)



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