2010年1月30日
Blue Boys Club
今日は曽我部恵一バンドやるみたいだよ。
もう始まってるだろうけど。
今日は休みだったけれど10時には起き出して、冬眠状態だった自分の本家ブログを更新したり、Dark Girlish Religionのジャケットをつくったり、レンズ豆とベーコン、鶏肉のクリームスパゲッティをつくったり、ネットで業務用の鉄のフライパン、アルミのフライパンを探して、ついでにブタの落とし蓋も一緒に購入したりしていた。
夜8時前に仕事が終わったナツミちゃんから連絡があり、渋谷で会ってワルシャワとBeat Cafeに寄ってから原宿へ向かい、格好いいジャズマンやソウルマスターの話をお互いにしながら、途中で見つけたタイ料理屋でゴハンを食べながらBlack Lipsどうしようかとか、映画の話しとか色々してからアストロホールへ。少しだけキンちゃんのイベント開始前のポスター貼りを手伝っていると、カジくんも登場。昨日の新代田FEVERに行ったけど会えなかったことを伝えたり、すごい人多かったよねとか簡単に挨拶。そうするとYakkもポスター貼りを手伝いに来て、張り終えてから僕は退散。
オールナイト明けで乗り越えられるほど土曜日の仕事は楽じゃないし、今はまだそんな余裕が仕事に対して無いので、ナツミちゃんの「かえんの〜」という言葉に後ろ髪引かれながらもまた次の約束をしてバイバイ。アストロの裏からでると久しぶりに見る顔。オーヴァー・サーティー組のネオアコ番長、井上君にばったり。一服しながら立ち話。なんととある人から僕に井上君を会わせたい、といわれたらしいのだけど、よくよく話しを聞くと知ってるよ、もう友達だよということがわかり、へんなところで色々繋がるね〜とまた再会を誓ってお別れ。今日は立て続けに色々な友達に会えて良かった。
そうだ、しばらくエスカレーターにも行けてないから今度の休みに行ってみよう。やっぱりいろいろと出かけると色々な刺激があっていいね。
2010年1月29日
R.I.P. J. D. SALINGER
私の大好きな物書きの一人、J.D.Salingerが、この世を去った。
91歳だったという。
先日、’大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモアー序章ー’を再読し終えたところだった。
なぜ、私が彼の作品に心惹かれるのか。
きっと、人間の弱さだとか無垢なところを描いていたから。
私自身がそれを自分の短所に感じているから。
この先も、彼は多くの人に愛され続ける物書きであろう。
私にとっても、そうであるように。
91歳だったという。
先日、’大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモアー序章ー’を再読し終えたところだった。
なぜ、私が彼の作品に心惹かれるのか。
きっと、人間の弱さだとか無垢なところを描いていたから。
私自身がそれを自分の短所に感じているから。
この先も、彼は多くの人に愛され続ける物書きであろう。
私にとっても、そうであるように。
Dark Girlish Religion Mix - January 2010
<追記>
そういえばこれまでミックスのカバーつけてなかったなと思ってちょっとやってみたので、カバー欲しい人はこの画像をiTunesにドラッグしてね。
さてBlack Lips来日までもう少し。
東京公演後にはアフターパーティーも!
今日はカジくんがBridge時代の曲をやってくれたし、Tokyo to LondonならぬTokyo to Glasgowを聴けたし、シビラまでやるという、ちょっと昔からのファンには嬉しい内容だった。やっぱりこういう真っ直ぐなアーティストは貴重だなと改めて感じた夜だった。
Dark Girlish Religion Mix - January 2010
1. Igloo - Karen O and the Kids
2. Stone Setting - A Grave With No Name
3. Two Weeks - Grizzly Bear
4. Tears For Affairs - Camera Obscura
5. Make You Mine - Best Coast
6. This Could Be the Night - Modern Folk Quartet
7. Sacramento - Gary Usher
8. California Montage - Dave Grusin
9. More Of This - Vetiver
10. Got To Get You Off My Mind - Solomon Burke
11. Talk to Me - Al Green
12. Groovin' - Aretha Franklin
13. Love's Happening - Five Staristeps & Cubie
14. Occapella - Van Dyke Parks
15. The Observation - Donovan
16. If You Could Speak - God Help The Girl
17. The Fox In The Snow - Belle & Sebastian
18. Mr. Dieingly Sad - The Critters
19. Queen Nymphet - The West Coast Pop Art Experimental Band
20. Criminals - Atlas Sound
21. Backyard - Ducktails
22. This Guy's In Love With You - Terry Hall
今月のミックスは、最近読んだ本や観た映画からの影響がもろに出ているのが恥ずかしいくらい。自分で言うのもなんだけど、BradfordのMicromixとかなり近い雰囲気になっている気がする(笑)。というか、大分先物買い的な音楽の聴き方から離れつつあるので自分内クラシックなミックスになっていると思う。いくつになってもドリーミーなものは好きなんです。
2010年1月27日
GOOD BAD NOT EVIL OUT NOW
2010年1月23日
Astair and Ginger box set!
タイムリーだね!
東京のマンスリーマンション生活が寂しすぎるので買ってしまいました、アステア&ロジャースのボックスセット。
字幕が消せないのが難点なんだけど、まあ衝動的に入った渋谷ツタヤで見つけたものなのでよしとしよう。
念願のFollow The Fleet(艦隊を追って)とThe Gay Divorcee (コンチネンタル)、カッスル夫妻を見終えたところ。
やはりFollow the fleetの目玉はアステアがピアノを弾いてるところなんだけど、その他のダンスシーンも素晴らしかった。
こんなに上手にピアノが弾けるなんて!
次は是非このシーンが入っているCarefree(気儘時代)が観たい。
多分アステアの数あるシーンのなかでも超人級。ゴルフのスイングもプロ以上だし
TO KILL A MOCKINGBIRD
ようやく、読み終わりました、'To Kill A Mockingbird' (アラバマ物語)
映画も良かったけど、原作はもっと細部にわたっていて素敵なお話だった。
筆者が自分の幼いころを思い出して書いた作品だから、子供目線で話が進んでいくのだけれど
アメリカ南部に暮らす子とその家族、そしてそこで起こる人種差別による事件。その事件に関わったとされる黒人青年の弁護をする父。それによって起こる周囲の冷たい目。
何が正しくて、何が間違っているのか。そんな白黒はっきりしたことではないにしても
どうすることが自分の信念に正しく沿っていて、どうすることが違うのか。それをいろんな出来事の中で学んでいく子供たち。純粋だからこそ見えてしまう部分が隠さずに描かれている。
子供の頃にやった遊びだったりとか、大切に隠していた拾ったものだったりとか、夏休みに近所に来る子との関係だったりとか。
国は違えど、懐かしく感じる感情もあって、ノスタルジックになってしまう部分もあった。
この本、アメリカ南部に生まれ住む友達が勧めてくれた映画の原作なのだけれど、彼らはこの本と共に育ったようなものなのだそう。
読みだしてすぐのころに既に、私がナツミちゃんに言った言葉。
「なんでもっと早くにこの作品に出会わなかったんだろう。」って。
そしたら、
「でも、うちらは、ジブリみたいな作品が子供の頃にあったじゃん。」って言われたんだっけ。
そういう、子供時代に通ってくる道徳を学べる本の1つであると思います。
いつの時代になっても色あせずに心に留めておきたい1冊。になりました。
SHALL WE DANCE 1937
ようやく、長いこと観たかった映画、'SHALL WE DANCE' を観ました。
実は、いつも行っているDVDレンタル店になかったので、リクエストしたら「あら、ほんとね、なかったわね。」ってな具合で入れてくれた作品。
もぅね、よかったよ。
Petrov(Astaire)の夢見るダンサーLinda(Ginger)との恋のお話なんだけど、
Astaireの恋に奮闘する姿は、いつみても、「きっとこの人、実生活でもこんな風だったんだろうなぁ」と思わずにはいられない。
そして、ダンスシーンは、本当に華麗で軽やか。
バレエもあればタップもするしローラースケートしながらタップも踏んじゃうし。
AstaireとGingerのダンスはもちろん息もぴったりで、美しい、という言葉はこのためにあるのではないかと思うほど。
そのストーリの流れや役の気持ちがダンスの細部に乗せられているので観ていてドキドキしてしまいました。
観終わったときには、なんだか幸せな気持ちにさせてくれる映画です。
もちろん、Astaire流の洋服の着こなしも、かっこよくて惚れ惚れ。
好きです、Astaire&Ginger!!!!
Nick Hornby
映画は観ていたのだけど、原作を読んで映画以上に素晴らしいと思ったのがNick HornbyのHigh Fidelity。あと数十ページで読み終わるのだけど、いやぁ、映画ではやはり描ききれない主人公の細かい描写が素晴らしい。しかも主人公Robの35歳という歳に近づきつつある自分とかなり重なるところがあるし。レコード店のオーナーでレコード収集を辞められない、だからその歳の他の人よりもお金が無い。でも自由で好きなことは辞められない。そんな彼の心の葛藤がとても興味深い。共感できる、と言ってしまっても過言ではない。
それにNick Hornbyの小説は僕がロンドンで殆どの時間を過ごした東から北にかけてのエリアがよく出てくる。このHigh Fidelityでも、Essex RdのOld Queen's Head(パブ)やStoke NewingtonとかCrouch Endというエリアが主な舞台となっていて、ついついその辺りの風景を思い出しながら、嬉しくなってしまう。
このNick Hornbyの作品は原書で読むのはSlamに続いて2冊目。とても読みやすい、というのが最初の感想だ。もちろんストーリー自体にグイグイと読ませる力があるからだろうが。
彼の作品はAbout a Boyもヒュー・グラントの主演で映画化されている。この映画もなかなかイギリスらしくて意外に好きなんだけど、やっぱり原作を読んでみたくなった。High Fidelityを読み終えたら買おう。そうそう、彼は大のガナーズ(Arsenal)ファンで、自分の幼い頃からの実体験に基づいた小説Fever Pitchも書いている。興味を持ったら是非一度読んでみて。
2010年1月22日
that blew me away
「かいじゅうたちのいるところ」を観て来た。
想像以上にストレートで素晴らしい映画だった。
とても言葉では感じたこと全てを表せないけれど…。
スパイクジョーンズの現実と空想が入り混じるスタイルから今回のはかなり彼の力が存分に発揮されるだろうなとは思っていたけれど、ある意味ものすごく直球勝負で来ていて、その勢いもあってかメチャクチャ心に響いた。これまでのちょっと頭おかしい感じのイメージを持っている人は、そんなのサッサと忘れて是非これは見てみて欲しい、それくらいストレート。
主人公マックスに自分の少年時代を重ねてしまってすごく感情移入できてしまったから余計に良く感じたのかもしれない。いや、大人になった今でも心のどこかで感じる孤独感のようなものがあるからかもしれない。なんというか、あまり言葉でごちゃごちゃ説明しても届かないような気がしてしまうほど、個人的には様々な種類の感動を覚えた。とにかく観て感じて欲しい。
更に、とにかく綺麗で味のある映像と臨場感溢れるカメラワーク。決して派手なものではないけれどとても印象的だった。事前に情報を出来るだけ遮断していたのだけど、音楽はカレン・Oで、ブラッドフォードと共作しているものがほとんどみたい。この人選の素晴らしさといったらこれ以上ない程だろう。
Natちゃんと話していてこれは何十年先にも残る「クラシック」になるに違いないという事で意見が一致。彼女はすでに2回観に行っている。是非是非、映画館で観ることをオススメします。
あ〜、俺ももう一回観に行きたい。
想像以上にストレートで素晴らしい映画だった。
とても言葉では感じたこと全てを表せないけれど…。
スパイクジョーンズの現実と空想が入り混じるスタイルから今回のはかなり彼の力が存分に発揮されるだろうなとは思っていたけれど、ある意味ものすごく直球勝負で来ていて、その勢いもあってかメチャクチャ心に響いた。これまでのちょっと頭おかしい感じのイメージを持っている人は、そんなのサッサと忘れて是非これは見てみて欲しい、それくらいストレート。
主人公マックスに自分の少年時代を重ねてしまってすごく感情移入できてしまったから余計に良く感じたのかもしれない。いや、大人になった今でも心のどこかで感じる孤独感のようなものがあるからかもしれない。なんというか、あまり言葉でごちゃごちゃ説明しても届かないような気がしてしまうほど、個人的には様々な種類の感動を覚えた。とにかく観て感じて欲しい。
更に、とにかく綺麗で味のある映像と臨場感溢れるカメラワーク。決して派手なものではないけれどとても印象的だった。事前に情報を出来るだけ遮断していたのだけど、音楽はカレン・Oで、ブラッドフォードと共作しているものがほとんどみたい。この人選の素晴らしさといったらこれ以上ない程だろう。
Natちゃんと話していてこれは何十年先にも残る「クラシック」になるに違いないという事で意見が一致。彼女はすでに2回観に行っている。是非是非、映画館で観ることをオススメします。
あ〜、俺ももう一回観に行きたい。
2010年1月19日
BLACK LIPS JAPAN TOUR 2010
2010年1月14日
R.I.P. Jay Reatard
2010年1月13日
Where the Wild Things Are
確か今週末から日本でも封切りされる「かいじゅうたちのいるところ」。
既に観た海外の友人知人からは絶賛の声。やっぱりスパイク・ジョーンズだよなぁ。マルコビッチの穴とかアダプテーションとか大好きだ。なんかやっぱりオタクなんだよ、でもださくない。Beastie BoysやSonic YouthやWeezerやPharcydeにFatboy Slimなどなど数々のミュージックビデオの傑作を残してきたのはご存じの通り。チャーリー・カウフマンの脚本、スパイク・ジョーンズの監督による『Being John Malkovich(マルコビッチの穴)』で映画監督としても絶賛された、そしてそのカウフマンは一昨年『Synecdoche, New York(脳内ニューヨーク)』で監督を務め、スパイク・ジョーンズが制作総指揮を務めてこれも好き者に受けていた。なんか現実のなかに非現実的な、でもなんかあり得そうな不思議な空気をうまく織り交ぜてしまう彼のセンスに脱帽。今回はいったいどんな風になっているのだろうか?もう楽しみで仕方がない。
で、最近は『(500) Days of Summer』を観た。
最初はたぶん単純なストーリーなんだろうな、という感じでみはじめたのだけれど、音楽の選曲とストーリーへの絡み方とかが憎くて意外と楽しく観れてしまった。まず、アメリカ人で小さい頃からUKの音楽が好きだったという設定の主人公の青年がいい。The Smithsが好きでそれがきっかけで…とかパーティーの会場のBGMにBlack Lipsがかかっていたり、feistやwolfmotherまで、なかなかの選曲。まぁ、そこまでコアではないけれど、日本でこれくらい「なかなかやるじゃん」って思える音楽の使い方してる映画なんて皆無に等しいんじゃない?まぁ、ストーリー自体はちょっと平凡と言えば平凡。見終わった時の後味は意外とさっぱりで、気分転換には凄く良いのではないでしょうか。
あ、音楽繋がりで面白かった映画を思い出した。
結構まえに観たのだけど、The Visitorという映画。邦題は『扉をたたく人』だそうですが、ひょんなことから出会ったジャンベとその持ち主が、人生を諦めかけていたおじさんの生活を活き活きとしたものに変えていくという、まぁ凄く簡単にいうとそんな感じの話なのですが、これがなかなかじ〜んとくる感じで良いのです。こういう地味な映画結構好き。
既に観た海外の友人知人からは絶賛の声。やっぱりスパイク・ジョーンズだよなぁ。マルコビッチの穴とかアダプテーションとか大好きだ。なんかやっぱりオタクなんだよ、でもださくない。Beastie BoysやSonic YouthやWeezerやPharcydeにFatboy Slimなどなど数々のミュージックビデオの傑作を残してきたのはご存じの通り。チャーリー・カウフマンの脚本、スパイク・ジョーンズの監督による『Being John Malkovich(マルコビッチの穴)』で映画監督としても絶賛された、そしてそのカウフマンは一昨年『Synecdoche, New York(脳内ニューヨーク)』で監督を務め、スパイク・ジョーンズが制作総指揮を務めてこれも好き者に受けていた。なんか現実のなかに非現実的な、でもなんかあり得そうな不思議な空気をうまく織り交ぜてしまう彼のセンスに脱帽。今回はいったいどんな風になっているのだろうか?もう楽しみで仕方がない。
で、最近は『(500) Days of Summer』を観た。
最初はたぶん単純なストーリーなんだろうな、という感じでみはじめたのだけれど、音楽の選曲とストーリーへの絡み方とかが憎くて意外と楽しく観れてしまった。まず、アメリカ人で小さい頃からUKの音楽が好きだったという設定の主人公の青年がいい。The Smithsが好きでそれがきっかけで…とかパーティーの会場のBGMにBlack Lipsがかかっていたり、feistやwolfmotherまで、なかなかの選曲。まぁ、そこまでコアではないけれど、日本でこれくらい「なかなかやるじゃん」って思える音楽の使い方してる映画なんて皆無に等しいんじゃない?まぁ、ストーリー自体はちょっと平凡と言えば平凡。見終わった時の後味は意外とさっぱりで、気分転換には凄く良いのではないでしょうか。
あ、音楽繋がりで面白かった映画を思い出した。
結構まえに観たのだけど、The Visitorという映画。邦題は『扉をたたく人』だそうですが、ひょんなことから出会ったジャンベとその持ち主が、人生を諦めかけていたおじさんの生活を活き活きとしたものに変えていくという、まぁ凄く簡単にいうとそんな感じの話なのですが、これがなかなかじ〜んとくる感じで良いのです。こういう地味な映画結構好き。
2010年1月12日
Viewpoints of the West and the East
東京都写真美術館(以下、写美)へ『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ・ブレッソン』を観に行ってきた。僕も若輩ながら一応ライカ使いなのでやはりこれは無視できない展覧会だ。僕は写真を学校で学んだことがないので写真史において木村伊兵衛やブレッソンがどんな時代にどのような交流を持って写真を撮っていたのか詳しくは知らない。だけれど、どちらの写真もいわゆる「決定的瞬間」を捉えた元祖ストリートスナッパーだという認識だ。伊兵衛の作品はこれまでもちょこちょこ実物を見る機会はあったけれど、ブレッソンはこれだけまとめて観るのは初めてだったと思う。作品集などでは何度も観ているお気に入りの作品もオリジナルをみると全然違う。本当に違うのだ。
やはりカメラという機械を使うことに関しては西洋人のブレッソンに一日(いちじつ)の長(ちょう)があるように思う。自分の好みということもあるけれど、伊兵衛の作品はどうしても日本人の穏やかな性格が表れているように感じられる。良く言えば白から黒への階調が豊か、だけれどキレが足りないように感じる。一方、ブレッソンは伊兵衛のそれより白と黒がハッキリとしていてよりシャープでキリッとした印象だ。これは観る人の好みにも寄るだろうけど、僕はある程度白と黒がハッキリとしてシャープな写真が好きだし、格好いいと感じる。その点でやはりブレッソンの作品により引き込まれた。
この展覧会で面白かったのが、展示の最後に二人のベタ焼き(いまでいうコンタクトシート)がそれぞれ10点ほど展示されており、フィルム一本をどのように撮ったのかというのがうかがい知れた。伊兵衛は移動しながら色んな場所をサクサク撮っている感じで、同じ場所、同じ被写体を様々な構図を試したり露出を変えて撮ったりというのが少ない一方、ブレッソンはその逆で、ひとつの被写体に大して様々な構図、露出を変えて何枚も撮っている。これは同じような決定的瞬間を捉えてきた二人の大きな違いとしてとても興味深い物だった。
とても影響されやすい僕は、久々にILFORDで撮ってみるか、と思ったのでした。
同じく写美で同時開催されていたもうひとつの展示『出発ー6人のアーティストによる旅』も観てきた。こちらは所謂新進気鋭の若手作家6人による展示。尾仲浩二、百瀬俊哉、石川直樹、百々武、さわひらき、内藤さゆりの6人のうち、石川直樹と内藤さゆりの作品は観たことがあった。色々思うことはあったけれど、こうやって展示するのも面白そうだなと思ったり。しかしさすがに写美でやるには勇気いるけど…。
ともかく、実際に足を運んで見たり聴いたりすることの大切さ、楽しさを久々に実感した日になった。
そして、Black Lips来日までちょうどあと一ヶ月!
2010年1月9日
東京物語
明けましておめでとう。
2010年一回目のFilm Clubを先日開催。
今回は、さやかちゃんとゆうきくんと3人でBFIで行われている小津安二郎特集のなかから
‘Tokyo Story'を観に行ってきました。
この特集、2か月にわたり戦前から戦後までの彼の作品をBFIにて公開しているものです。
平日の夜の会、8割くらいの人で埋め尽くされていました。
日本語特有の表現であったり感情であったり。
そういうものを理解できることがすごく幸せに思える作品のひとつで、
ほんのちょっとした風景であったり、船の音であったり、ですらもが私には心に響いて来る映画。
この映画に登場している人達の心の波みたいなものが、スクリーンから伝わってきて
終わった時に、映画館が明るくなるのをもうちょっと待ってほしいと思ってしまうほど
すぐに動けない状態になってしまっていた。
人は環境が変わったり、大人になると、変わってしまったり見えなくなってしまう部分もあるのだろうけれど
やっぱり自分が大切に思ってきたことはいつまでも揺るぎ無くありたい。忘れずにいたい。
そう改めて感じた1日になりました。
映画、今年もいっぱい観ていきたいです。
今年もよろしく。
2010年一回目のFilm Clubを先日開催。
今回は、さやかちゃんとゆうきくんと3人でBFIで行われている小津安二郎特集のなかから
‘Tokyo Story'を観に行ってきました。
この特集、2か月にわたり戦前から戦後までの彼の作品をBFIにて公開しているものです。
平日の夜の会、8割くらいの人で埋め尽くされていました。
日本語特有の表現であったり感情であったり。
そういうものを理解できることがすごく幸せに思える作品のひとつで、
ほんのちょっとした風景であったり、船の音であったり、ですらもが私には心に響いて来る映画。
この映画に登場している人達の心の波みたいなものが、スクリーンから伝わってきて
終わった時に、映画館が明るくなるのをもうちょっと待ってほしいと思ってしまうほど
すぐに動けない状態になってしまっていた。
人は環境が変わったり、大人になると、変わってしまったり見えなくなってしまう部分もあるのだろうけれど
やっぱり自分が大切に思ってきたことはいつまでも揺るぎ無くありたい。忘れずにいたい。
そう改めて感じた1日になりました。
映画、今年もいっぱい観ていきたいです。
今年もよろしく。
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