2010年4月25日

BLACK LIPS JAPAN TOUR DAY 6

仙台からクタクタになって帰京した一行はそのまま昼過ぎまで爆睡。私もその例に漏れることなく遅れて到着、しかも寝起きなのに通訳という聞かされていなかったタスクにPissed off。
だってさぁ、紙の上での翻訳は長いけど、ライブ通訳なんてしたことないんだもん。
インタビューに答えるJaredとJoeに「ちょっと待て、そんなニュアンスは日本語に訳せませんから!」とか相談しはじめるわ、彼ら2人も2人で、私と過去何度もディベートしたであろう会話をインタビュアーに伝えるにあたって、通訳者の私を通さねばなので私に向かって「こないだ話してたあの話の要約だけどさ…」といちいち不自然な儀式をせねばならずすげーやり辛かった。
かなり雰囲気だけで押し切り、雨の中ちょこっと撮影をし、来日最後のお仕事は半ば強制終了!!!

ギターを見に行きたいColeとIanをミツくんに任せ、忘れたサイフを取りに行くため一度恵比寿に向かう私に無言で着いてくるJoeとJared。
仕事で借りてる恵比寿のマンションの向かいにある一風堂にてラーメンと餃子でビールを飲んだ後、タクシーで渋谷のドンキホーテに行きブラブラとお買い物。
Ben Raynerがあおっていた程面白くないぞ!というのが我々の感想。10分程で飽きたのでミツくんにお電話すると丁度となりのカフェでお茶しているというので合流、作戦会議。
これからFree&Easyの青山にあるお店に行くんだ!というメンバーの中、ひとり買い物嫌いのJoe君が「イヤダ…」と裾を引っ張ってくるのでディナーの時間まで、青山に向かう他のみんなとは別行動を取ることに。

そんな私たちがまっすぐ向かった先はセガワールド。オシャレとは程遠いゲットーである。
とりあえず魅力的なジープの形をした乗り物を見つけたので2人でやってみる。
ジャングル内をサバイブするカップルが突如現れる虫の大群などを一緒にひたすら撃ちまくるという訳の分からんコンセプトのゲームだったのだが、なんか面白いのでギャーギャー言いながら先に進んでいたら最終的に2人の相性診断が出て来て89%という高数値を叩き出す。
ゲーセンに飽きたら次はスロットの階であれこれ話しながらまったりとコイン稼ぎ。


オシャレ青山組がファッションスナップを撮っているときに…


ゲットー番長Joe氏、貫禄の横顔

そして最終的に魔のパチンコゾーンへ突入し爆音の中パチンコ玉と格闘、もちろんド素人の私たちは一瞬で終了しやっとセガワールドを後にする。
その後閉店間際の東急ハンズで「うわーコレすげー!」「ねえちょっと見て!!」と各フロアで大ハシャギ。


こういうのが大好きなJoeくん

閉店の為ハンズを閉め出された2人は、青山から帰って来たみんなと合流し焼き肉を食べに行く。


最後の晩餐

そしてO-nestのバーで深水くんと落ち合い、後からViceのユキオくんやTTLのロジャーさん達とも合流し大勢で乾杯!


深水家のハッピを贈られマジで喜ぶCole

しかしここで飲んでてもイマイチ盛り上がらないじゃねーか。と場所を下北のぷあかうに移すことに。ヤッター!


Japanクルー!

念願のFifiさんに会えるということで若干テンション高めの車内。ぷあかうに到着するとまずその店内のAwesome具合に感激する一同。改めて乾杯しなおしてから、みんなそれぞれ好きなものに囲まれて本能的にソーシャライズを楽しむ。こんなマジカルな空間をまさか東京で味わえるとは!
例えるなら凄く良いブッキングのライブ後に気の置ける仲間達と対バン相手の仲間達だけで行う楽屋でのアフターパーティーといった感じだ。その場にいる人間すべてにオープンになれる空間っていうか。それってそこにいるみんなが、ある種”同じタイプのギャング”だから起こるマジックなんだけど。


ウワサのGermsタトゥー。モチロンDIY


仕事の話も遊びの話も盛り上がる


熱心にレコードを掘るのも楽しい


言葉の壁を完全に乗り越えているJared。パンクに国境はないんだぜ

しばらくしてちらほら人も帰り始め、夜も更けていく。私とメンバーはこの居心地の良さのため酒も進み、久しぶりにこのメンツでディープゾーンに突入。


チルしながらトークが弾むのは楽しい


みんなして帰りたくないモード

そんなテーブルにバー営業がようやく落ち着いたFifiさんが参入してくれるというミラクルが発生し、メンバーも感激。
Bomp周辺の話やTeengenarates当時の話になると一同の目が本当にキラキラし出す。そして去年他界してしまった元LidsのBobby Ubangiの話、それからJay Reatardの話になる。みんなそろって彼らの他界について口にするのはこれが始めてだったんじゃないだろうか。
Fifiさんがおもむろにグラスを持ち上げ、みんなでBobbyとJayへ追悼の杯。泣きそう。。


私たちのなかでは伝説級となったぷあかうでの一コマ

間違いなくこのツアーで一番ディープな夜を過ごしたみんなは最後に大好きなFifiさんと写真を撮り、タクシーでホテルに向かう。


次回はぜひ一緒にライブを!!

いつものampmに到着して時計を見るともう朝の4時。しかしまだまだパーティーは続くのだ。
缶ビールやおつまみを買ってホテルに戻り、Joe&Jaredルームでネットパーティーが始まる。ひたすら面白いサイトをサーフして笑うという単純なことに熱中する大人。かなりハイなので飽きること無く続けること2時間、外が明るくなってきて気付くと隣でJaredが落ちていたので楽しかったパーティーもお開き。

翌朝最強の頭痛と吐き気で目覚め、ホテルのフロント係と大ゲンカしながらチェックアウトの準備をし、カレーを食べ、ビタミンを過剰補給しながら成田へ向かいテンション低めにお別れ。

なんか本当に怒濤の一週間だったんだけど、毎日それぞれが本当にスペシャルで楽しくて、彼らも一生忘れないくらい思い出になったツアーだと言っていた。ライブやパーティーに来てくれたみんなもそう思ってくれてたら嬉しいし、これからもっとこういうことが日本で出来たらいいなって思う。

2010年4月19日

BLACK LIPS JAPAN TOUR DAY 5

前日の暴飲が祟って、ひどい二日酔いのまま仙台へ出発するハメになるメンバーと私。
車の中でまたしてもビタミンCの過剰摂取をし、すこし回復した所でみんなお待ちかねのB級グルメストップオーバー、高速インターへ。


牛串はマストらしい

仙台への道のりは非常に長いため、寝落ちする両サイドIan&Coleを横目に前の席のJared&Joeと共に何時間もオーストラリアで撮った映像を見たり、Jaredのパソコンに保存されている写真を根こそぎ観賞したりして過ごす。iPodも珍しくJaredのを繋いでたのでBGMもバッチリ。


インターで買ったお気に入りのサングラスと軍手

シャフトに到着後、サウンドチェックをせずに牛タンを食べに行く。
時間が余ったので街を歩き回っているとヤケに目につく風俗店とその外にたむろするPimp達。
Boysの興味がマックスに達し、店の前でじーっと眺めていたところpimp達に「外人ノー」と言われたらしく激しく落ち込んでいた。

その後入ったバーがあまりにもアレだったのでふて腐れるメンバーと私。
さっさとVenueに戻ってJoeの日本語強化レッスンをしたり、無駄にショットを飲んだりして過ごし、オンステージ。あまりのフロアライブ感にかなりテンションの上がる一同。こんなのもう観れないよ!
来ていたお客さんもメンバーもぐちゃぐちゃになりながらだったので相当自分たちの中では盛り上がったライブだった。はるばる仙台まで来た甲斐があったというもんです。


ずっとテンション高め


トイレットペーパーも飛び交う


フロア徘徊中

ライブ後しばらく物販をやったり、キッズと世間話したり、知らない人とショット大会をしたりして結構大はしゃぎ。特にJaredはJoeが持って来たMaking out in Japaneseをみながら女の子を落とそうと必死である。


これがそのブツ

そんな愛らしいJaredを横目に日本語初心者マークから脱出すべくJoeが本気で私に応用などの質問を投げかけてくるので、辞書を開いて一緒にお勉強。その間もショットは絶え間なく飲み続けているのだが。

結局酔っぱらって強制お開きの後、帰京すべくワゴンに乗り込む私たち。
どうしても横になって眠りたいらしいColeは考え抜いたあげく天井と荷物の隙間に収まっていた。


コンパクトだなーしかし

勿論深水君以外は全員寝落ち。途中下車したインターで何を血迷ったのか干し柿を買ったという記憶以外全く覚えていないという有様。ホテルに到着してまたすぐ寝に入るメンバー一同。お疲れさまです。

2010年4月16日

Quilts 1700-2010

気がつけば、長く暗かった冬が終わり陽の光が眩しくなってきて
歳をとり、サマータイムになり、桜が咲く季節になっていました。
つまりは、ご無沙汰です。

久しぶりにV&Aへ、'QUILTS 1700-2010'というExhibitionのため出向く。
内職モードまっただ中の私にはグットタイミングな特別展。
Quilts といえば、裁縫好きの母が昔、端切れを同じ形にいっぱい切ってお菓子の空き缶に詰めていて、それを使ってクッションカバーやら何やら作っていたことを思い出す。それ以来、Quiltsは自分の中では好きなもの・興味あるもの、だけどちょっと始めるには遠いもの、の1つであった。歴史がどうのこうのよりも、家に中に身近にあって温かいもので手間がかかるものという印象。
チケットを買った後、入場時間まで1時間くらいあったのでTextileのコーナーへ足を運び
Embroideryの作品を観て回る。奥が深くて面白い!と改めて感じた。
そして、特別展へ。
おばちゃんたちにまみれてゆっくりと一つ一つの作品を見て回った。
1700年頃からのイギリスのキルトの作品と現代の数点のコンテンポラリー作品までが展示されていた。(勝手な意見だけど現代のものは素通りしてしまいました。すきずきですがね。)

勝手な想像で、世界中のキルトの歴史を展示されているのかしら、と思っていったので
ちょっといい意味でも裏切られた感じ。
ベットカバーとして使われていたと思えないほどに絵切り絵のようであり絵画のようであり
細部まで工夫が施されているものばかりだった。

周りはもちろん真ん中の絵みたいのもキルトです!

こんなABCをなぞらえた単語を表現するものも!

人の‘手’で全てが作られているというのがどれほどまでに重みが伝わってくるし、
それにまつわる人達の背景が見えてくるから面白い。

気になった柄を一生懸命スケッチしている人や、自作のキルト製バックできているおばちゃんたち。
ShopではV&A特注の端切れも売っていたりしてお客さんたちは目がキラキラしていました。
いつかは自分のベッドカバーを作りたいと本気で思った1日でした。

調べてみたら、The American Museum in BritainというのがBathにあるらしく
そこでは10月末までClassic American Quiltsの展示がされているらしい
行ってみねば。

2010年4月15日

I got sentimental over 90s music scene

2ヶ月もミックスをお休みしてしまったけれど、久しぶりにつくりました。自分的には結構、いや、かなり気に入ったミックスが出来たと思う。珍しく新譜はゼロ。ちょっと太めのベースと歯切れの良いカッティングギターに心地良いホーン、オルガンとかが最近の気分なので最近の音源はしばらくお休み。

最近は90年代回帰している感じ。

とはいってもいわゆるブリットポップやアメリカのインディー/オルタナへの回帰っていうわけではなくて、90年代にレア・グルーヴとして掘り起こされた様々な古い音源や、60年代〜70年代のマイナーな音源の発掘&再評価ブームを思い返している感じ。90年代にリアルタイムではやっていた音楽はここにミックスをあげる前に波が去ってしまって、ミックスをつくりそこねちゃった。Ben Folds Fiveを一人で勝手に再評価しまくってブックオフからCD(もちろんファーストね)を救出したりしていたんだけど、ちょっとそれも収まり…。まぁ、小沢健二の活動再開の影響でその辺のソウルやらグルーヴィーロックなどを聴き直してたら、なんともセンチメンタルな気分になってきて、いきなり70年代のそういう音のマイブーム再びっていう感じ。フリーソウル的な音は少し綺麗すぎてちょっと違う感じなんだけど、かといって派手なフィリーソウルでもなく、ディスコまでいかず、というギリギリの辺りが心地良い。まぁ、広い意味でのブラック・ミュージック再評価というところ。

Dark Girlish Religion Mix - April 2010 (73.4MB)
(download)

1. Fly Like an Eagle - Steve Miller Band
2. Willie And The Hand Jive - Eric Clapton
3. Billie Jean - Michael Jackson
4. Melting Pot - Booker T. & The M.G.'s
5. Trippin Out - Curtis Mayfield
6. Love - The Fatback Band
7. This Feeling Is Killing Me - Jones Girls
8. Give it Up, Turn it Loose - En Vogue
9. Samurai - Djavan
10. The Other Me - Paul McCartney
11. Susan Jane - Eugene McDaniels
12. Don't Let The Grass Grow - Marcia Hines
13. I Know Where You're Coming Fro - Loleatta Holloway
14. Feeling Mellow (Vocal) - The Fatback Band
15. Loving You is Mellow - Major Harris
16. No Thing on Me (Cocaine Song) - Curtis Mayfield
17. Everybody Is A Star - Sly & The Family Stone
18. Open Our Eyes - Funkadelic
19. Late in the Evening - Paul Simon
20. Jamaica Song - Booker T

全体的に70年代が多くて、そこから90年代中頃まで少しずつ拾っている感じ。ゆったりとまったりと。重すぎない心地良いグルーヴ感のある曲でまとめたつもり。いつもより長めの80分ギリギリになってしまったけど、そんなに長くは感じないと思います。BGMがわりに流しながら作業でもしてくれると嬉しいです。これが自分にとって一番ここちよいレア・グルーヴ(笑)。