2009年7月19日

Isle Of Wight Day 3

朝、Jaredの「ブレックファーストだぜ!」という雄叫びで目が覚める。時計を見るともう昼の1時ですが。

何かブツブツ言ってる人がいるので見るとイアンが「がんばれ…俺」とか「努力」とか繰り返しジェスチャー付きで唱えている。ベッドから出る為に精一杯の努力をしているようである。
「コーヒー淹れようか?」と自分も頭痛のために這うようにしてキッチンに出てみると、昨夜一番遅くまで起きてたはずのJaredがどうやらみんなの為にEnglish Breakfastを作ってくれていた。感激!

みんなの分もコーヒーを淹れて、ひとつイアンに届けたあと外に出てJaredとサラと一緒に朝ごはんを食べて、それから庭で寝っ転がりながらアイスを食べているとマーティンが「おーいnatは第一弾の方で一緒に行かないの?!」と呼ぶので「ん?なにが?」というと「もうフェスの会場に向かうよ!メンバーと一緒に行くんじゃないの?それともレベッカ達と後から来る?一緒に行こうよー…」となんだか無意味に促されるので「何分くれる?」というと「後10分!」って。頑張ってシャワーを浴びたりしてみたがやはり間に合わず、外に停まってるバンまで「ごめーんやっぱ間に合わない!後から行くね!」と言いに行くと「え~!なんでー!これからみんなでゴスペルのテープ聴くから来れば一緒に聴けるのに!」と凄いポイントを突いた誘惑をしてくるひとたち。ちくしょーかわいくない!

みんなを送り出したあと、残されたレベッカとディタと共に外でお茶をしながらスーパーガールズトーク。今回の旅行で完全に絆が深まった3人だったが、同時にメンバーとも仕事とか一切関係なしに付き合えた旅だったので新しい発見もたくさんあった。特にあの難しいジョー君がはじめて心から打ち解けてくれたのには感激だったし、Jaredとした恋バナもおもしろかった!なんて話をしながらシャワーを浴びたり、お化粧したりしながら過ごしていると、マーティンから電話。IanのiPodが必要だから持ってきて!とのこと。なんとか鞄の中から探し出したころ丁度ドライバーのエドが迎えにきたので車に乗って会場へ。

到着するとすぐにLipsの出番。ていうかもうこのフェスの雰囲気がイヤだ。ライブはとにかく面白かったんだけど、なんだかライブ自体が面白かったのかそれともここずっと家族同然で過ごしていた奴らゆえに面白いのか、もう自分たちでは判断できないわけよ。ゆるーくヘラヘラ笑いながら見る感じのステージで、それはそれでレアな体験だったので良いモン見たね!とまたライブ後裏でユルーく集まって、ゾロゾロとレイバンステージまでDJ Jared Swilleyの応援にゆく。


歩いてる途中で出会った新しいファン。素敵過ぎ!


DJっぽい写真を撮ろうぜ!と言って撮ったらこんなのがあがってきた。イビザ?!

やっとここで少しアルコールを入れ、調子が良くなってきたみんな。会場があまりにも人だらけだしつまんないのでとりあえずそこに集まってたJared、サラ、私、レベッカ、ディタでVIP用のゴルフカートを調達し、ありえない速さの運転で遠方の楽屋までドライブし、ゲラゲラ笑い転げながら楽屋になだれ込む。誰もいなかったのでお菓子を食べながらJared指導の旧式プロテスタント儀式の舞をしていると、お隣のホラーズ周辺キッズが窓越しに見物している。が構わず意味不明な言語でヒートアップしながら床を転げまわる人たち。真剣そのものなので余計恐ろしくみえたのであろう、その後ドアをあけっぱなしにしていても挨拶をしてくることはなかった。
しばらくそこでColeのモノマネをして遊んだりしていたのだが、これなら家戻った方が楽しくね?ということでドライバーを呼んで家まで連れて行ってもらう。ご飯をたべてたジョーと友達のミッシーも一緒に乗り込んでいざ帰宅。しばらくすると残りのメンバーやマーティン、加えて連れてくるつもりじゃなかった女子が二人ほどくっついてきてパーティーが始まる。

Coleは面倒なことになるから今回は連れてこないようにしようねって何度か約束した私の友達を拾ってきちゃうし、イアンはものすごく積極的なグルーピーを連れてきちゃうしで本当に面倒なことに。
とりあえずColeのケースは彼にしか解決できないので「お前が自分でなんとかしろバーカ」とJaredが叱りに行って放っておくことにし、イアンは屋根裏の階段に連れて行ってお説教。「今回のツアー長かったけどさ、あと24時間もしないでガールフレンドに会えるんだよ?ここまでずっと彼女の為に頑張ってきたのに最後の最後でいいわけ?絶対に後悔するんでしょ?」とディタと私。「本当だ・・・。マジどうしよう」というのでちゃんとわかってくれるように説明したらいいんだよ、しっかりノーって言うんだよ。とアドバイスをし、しばらく放っておく。

こいつらの為に最終日の夜がヘビーになるのは御免なので、私ら無関係者はみんながいるキッチンをこっそり抜けて一番小さなリビングルームで飲むことにし、時々トイレに立つ人がキッチン(a.k.a 修羅場)の人間模様ゴシップの最新情報を持ってきてくれるので、それを聞いては「あーよかった」とか「あいつマジでアホじゃね」とか勝手にいろいろとシュミレーション。


女の子たちとつるんでる方が気が楽らしい

このメンツでBig Brotherのようなリアリティ番組やってたとしたら、今夜のシチュエーションはめちゃくちゃ面白いわよね、とレベッカ。

夜も更けてくると私、Jared、ディタの3人のふざけ具合が目に余ってきたらしく、「なんでそんなにお互いのこと悪く言い合うわけ?挙げ足ばっか取り合ってて聞いてて辛いんですけど!」とサラに叱られる。「いーいーのー!俺たちは愛し合ってるから何言っても気に障らないんですー!友情の儀式みたいなもんなんですー!」と反論、


これも儀式のひとつ、自分たちにしか面白くない”I'll ice you..."というポーズ

おまけに「Natともディタとも俺ヤったりしないじゃん?そんなの必要ないわけ!ずーっとマブダチだし、これからもそうだから!みんなそうして友達になればいいのになんでヤりたがるんだろー。めんどくさいしそんな中身のない関係なんて長続きしないのにさ」と口が滑りすぎて一番言っちゃいけない人の前で言ってしまうJared。まさに正論なので余計に辛い。これで完全にへそを曲げてしまったサラは彼を半ば引きずりながら部屋に連れて行ってしまう。ベッドルームに押し込まれるJaredに「おやすみベイビー。まぁ、私たちはこれから探検しに行くんだけどね☆」と言うと奴はコッソリ戻ってきて(俺も連れてってよー、まだ寝たくないのに!一緒に行きたいよう!)と半泣き。「知らないよーん」とディタを連れて下の階に戻り、しばらくくだらない話をしてから少しだけ眠る。

翌日起きて速効パッキングをし、バタバタと車に乗り込んでフェリーを捕まえるべく出発。
就寝時間が短すぎてまだ酔っ払っている私たちはフェリーの中でも変な人を見つけてはそいつがどんな奴なのか観察してみたり、あることないことベラベラ喋って自分たちだけ大笑いしたりして目も当てられない状況である。なんか3人の間でしか通用しない新たな言語なども産まれ始めている始末。帰ったらUrban dictionaryに登録しよう、とか約束した気がするのだがそれが一体どんな言葉たちだったのか完全に忘れてしまった。

メンバーはヒースローへ直行するためフェリー降り場でさようなら。なんかとにかく毎日腹筋が割れる程笑っていたよねー、また8月に遊ぼうね!とみんなでハグして、本当に楽しい旅行だったから毎年恒例にしようぜ!なんていいつつカジュアルにお別れ。

私たちは電車でロンドンの現実世界に戻り、またいつも通りの生活をはじめるのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿