2009年8月16日

This Summer

7月の終わりから3週間東京に帰っていたのですが、フジに行ったり、久しぶりの友達に会ったり、妹とTwin Peaks全シリーズ制覇したり、サマーランドのプールに行ったりした以外は割とのんびり過ごしていました。携帯を持っていなかったので都合が合わなかったりして会えなかったみんなごめんね。

約5年ぶりの東京は、街にいる人達から出ているオーラだとかキャラクターだとかってものが全く感じられなくなってて正直ビックリしました。
あるいは自分が変わってしまっただけなのかもしれないけど、この街でブレずにやっていくってのは相当大変だろうにしっかり地に足を付けてやるべきことをやっていた何人かの友達には本当に頭が下がります。

あとポニョを見たんですが、あれは現代のトトロだね。私こどものころトトロが本当に大好きで、もうそれは百回じゃ済まないくらい繰り返し観てた映画なんだけど、なんていうかあれってこどもの頃だから何度も何度も観れたわけであって、大人になった今観てもこどもの頃と全く同じ視点ではもう観れなくなっているし、フェイバリットフィルムかと問われると、人生の中で観た回数こそはダントツ一位でもトップ5にはもう挙がらないかなっていう映画なのね。
でもトトロが私の精神の成長に与えた影響はものすごくおおきい。あのサツキやメイ、お父さん、お母さん、隣のおばあちゃんを通してある種の道徳というかモラルのようなものだったり、やさしさだとか大切にすべきものへの指標を教わったといったらいいのかな。サツキやメイの等身大の「こどもらしさ」が好きだったし、ちいさなシーンひとつひとつが子供の頃の自分と限りなく同じ視点から描写されているのもすごかった。
ポニョもしかり。あれは子どもが観たらそれはそれは色んなシーンひとつひとつから沢山のことが学べる素晴らしい映画なんじゃないかな。主人公のそうすけ君から学べる芯の強さだとか思いやりって現代の日本に今一番欠けているものだと思うし、だからこそ今の親世代の背中から学ぶことの少ないこどもたちがこれを観て何かを感じてくれるんであればそれはとっても大切にしてほしい感情だとおもう。

駿つながりで日本滞在中、ナウシカ原作全巻も読破したんだけどあれはもう凄すぎて泣いた。キャラクター達それぞれが持つ思考、大人の打算や汚さ、諦めみたいな人間臭さも凄かったけど、最終巻で繰り広げられるいわゆる人々の創造する神の「幸福論」に真っ向から対抗するナウシカのやりとりがもうハンパない。ちゃんと全巻通して理解できるようになれただけ、大人になって良かったと思った。
厳格なカトリック信者の親を泣かせた無神論者(否、万物に宿る魂は信じるアニミズム論者)であるBlack Lipsドラマーのジョー君に読んでもらいたいと思って英語版をチラ見したらなんかイマイチだったのでショック。

Black Lipsといえば、なんか今やってるTopmanのインタビューみたいなやつでThee Vicarsとの出会いを語ってて、そこでColeが私のバンド"The Slaves"の話をしている!また余計なことを…。


その記事

最後に、いま『8月はヒマだから映画を50本見ようキャンペーン』をアメアパ、ショーディッチ店の店員と実施中。
とりあえず今月見た映画を羅列してみると…

- Science of Sleep
- Twin Peaks ~ Fire Walk With Me
- Blue Velvet
- Bekind Rewind(邦題:僕らのミライへ逆回転)
- Sweet and Lowdown (邦題:ギター弾きの恋)
- Annie Hall
- 崖の上のポニョ
- ハウルの動く城
- メゾン・ド・ヒミコ
- 月曜日のユカ
- American Splendor
- Willy Wonka and The Chocolate Factory
- The Little Prince
- Ghost World
- 紅の豚
- ゲド戦記
- 魔女の宅急便
- 風の谷のナウシカ
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

まだあと約30本は見ないといけないって… ムリじゃね?

1 件のコメント:

  1. いや、今の東京は明らかにオカシイ。
    ワカってる人でも、気付けばボンヤリしたものの中に吸収されていて、いつの間にか本来否定していたものの一部になってしまってる気がするな。
    絶対に若い子の方が大変だよ。
    可能性はおろか、今立っているその足下すら危ういんじゃないかな?

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