2010年6月22日

小沢健二を広島で



そうですね、6月の初めにはオザケンの復活ライブを観たのでした。
東京がとれずに、むか〜しのツテでなんとか広島公演をゲット。
一番仲の良いレコ屋経営の友達がいるのでなんとか1泊する予定で行った。

移転拡大した彼のレコード屋、STEREO RECORDSはかなりいい光の入る一等地に。
彼とはお互い故郷は違うものの、たまたま同時期に福岡にいた頃にいつもクラブで見かけていたということで仲良くなり、それからお互い違う土地に住むようになってもたまにあってディープな話しをしあえる仲が続いている。もう本当にお互いにレコード、音楽馬鹿。そんな話しだけで朝まで飲んでしまうことがほとんど。

なもんで、広島行きはかなり楽しみにしていたのだ。

で、オザケンの広島公演何時間か前に彼の店に寄り、ちょっと食事を一緒にしてから会場へ。会場には意外と若い子もいて、なんだか不思議な感じ。物販が以上に盛り上がっていたけれど、最近そういうのにあまり触手が動かなくなっているので適当に見てスルー。
中にはいるとめちゃくちゃ良い席だった。そう、今回は全席指定なのだ。噂ではライブは2時間以上に及ぶ長丁場だという。なるほど、これは席ある方が良いかも。

しばらくして開演。
突然、会場内の全ての灯りが落とされた。非常口の看板も消えた。
そして突然大停電に襲われたNYで…というオザケンの詩がその暗闇の中で朗読される。人々は困っている人を助け、蝋燭に灯をともし、音楽が普段よりもずっと心に響き…というその内容にいきなり暗闇の中でガツンとやられた。ああ、政治的発言とか自己啓発とか生活費稼ぎとかもうそういうことはどうでもよくなった。

「大衆音楽の一部であることを誇りに思います」というその素直な言葉に素直に感動できた。そう、それがあるから小沢健二の音楽が僕は好きなのだろう。他の誰かとその感情・感覚を共有できることの素晴らしさ、そしてそこに生まれる幸福感を感じることがなにより嬉しい。それがあるから音楽を聴き続けている、そんな気になった。だから音楽は必要なのだ、僕には。

ちなみに、先に書いたレコ屋の友達にこの言葉のことを話したら、「お〜!それだよ!まさとお!!名言だねぇ。メモしとこう。」といってしっかりメモっていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿