2010年8月10日

William Eggleston



 気付けばもう8月も三分の一を過ぎてしまった。最近、以前より遙かに時が過ぎるのが早く感じられる。大分歳をとったからか、なんだか無駄に焦りを感じてしまうのだけれど…。
 7月はWilliam Eggleston展を観に原美術館へ行ってきた。かなり久しぶりの原美術館。William Egglestonの写真は凄く好きで日本での展覧会をやると知ったときはめちゃくちゃ嬉しかったのだけど、よく内容をみると、どうも最近のパリ、東京を撮ったものがメインの展示らしい。いくつか写真を見た限りでは、昔のような感じではなさそうだったけれど、やはり日本で観られる機会は少ないだろうからと、行ってみた。

 結論から言えば、予想通り。色味などは綺麗だなと感じる物もあったけれど、正直、昔の作品のような魅力が無い。ちょっと残念な気分になった。それでも5,6点だけ絶頂期の写真集『William Eggleston's Guide』から展示があり、それはとても素晴らしかった。なんだろう、やはりその時代の空気なのか、それとも彼自身の当時のパワーが込められているのか、明らかに最近の作品とは違う雰囲気が撮し込まれているように感じた。やっぱり人にはピークというのがあるのかもしれないなぁと考えてしまった。

でも、写真好きな人はとりあえず見に行ってみたら良いと思います。

原美術館はこじんまりしていて好きな感じではあるけれど、やっぱりWilliam Egglestonは、個人的にはしっかり経費をかけて回顧展を東京都写真美術館あたりで大々的にやって欲しい写真家だなぁ。

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