2009年6月10日

Deerhunter Day 2


4日の公演終了後、ファンのサインや記念撮影に
サービス一杯で応えるBradford。


4日のワンマン後のAkron Family(よく知らないんですけど人気あるの?ごめんなさい)とのジョイント。今回はO-Westで。なんだか前売りは売り切れで当日券を求める長蛇の列ができ、「チケット求む」の看板を手に持つ人まで現れるほどの人気。でも今回はいつもお世話になっている某誌のご厚意でフォトパスいただいたので、するすると会場してからすぐに入って、フォトピットでカメラの準備をしてステージのセッティングを見ながらポジション取りを考える。

しかし、前回のライブでは誰一人カメラマンがいなかったというのに、今回は始まる前に既に3人がピットでカメラをごそごそしている。これだったらNestのときもとらせてくれても良かったのに…と思いながらも撮れるだけ有り難いと思い直し、気持ちの準備をする。
間もなくBradfordが現れて、急遽決まったAtlas Soundとして演奏を始める。一人でエピフォンのギター一本で弾き語る姿は少し寂しくもあったけれど、こんな機会二度と無いかもしれない。そう思いながら慣れないデジカメをメインに必死にシャッターを切るも、どうも照明がひどい。Bradfordの後からはしっかりライティングされるも、正面からはほとんどなし。ときおりサイドから光が当てられるも暗すぎる。逆光の中必死に試行錯誤するも20分ほどのステージはあっという間に終了。

あまり自分としては納得いかずビールでも飲んで切り替えようと腰をあげ他のカメラマンをふとみると、そのうちの一人と目があった。ん?あれ?お互いに目があってあっちも、ん?と言う表情。あ!Brettじゃないか〜!Long time no see!!とハグ。そう、Brettは福岡にいた頃に知り合ったカリフォルニアンで、写真をずっと撮っていて、バンドもやっている同い年。彼主催のフリーマガジンにも何度か寄稿させてもらったこともあり、僕がロンドンに行って帰ってきて連絡だけはとっていたのだけれど、なかなか会う機会がなかったのだ。それなのにお互い同じDeerhunter目当てにフォトパスで必死に写真を撮っているなんて!こんな再開はドラマティック過ぎる、ということで次のバンドにお互いあまり関心がなかったので、一旦外へ出てコンビニで缶ビールを買ってお互いにキャッチアップしあい、飲み終わったところで場内へ。その頃にはAkron Familyはすでに始まっていた。某誌絡みのバンドだったのでひととおりとってそれなりのものが撮れてからは脇へさがって休憩。そこで周りをみると妹の友人のファビアンにも遭遇。彼は前回も来ていてCaptured TracksのアーティストやWavvesなんかも好きで写真も撮ってたりする若者ジャーマニー。そう、意外とこういうお客さんが多いのだ最近。

で、Akron Family。なぜかすごく観客が盛り上がってる。しかもPENTAXの67Nかなんかブローニーで必死に彼等を撮り続けているカメラマンとビデオクルーが3人も。批判するつもりはないけれど好みではなかったのでそのまま終了まで脇で次はどう撮ろうかなどと色々考えていた。

そしてついにDeerhunter登場。名古屋公演から着用と思われる日本語プリントのTシャツを身に纏ったBradfordが印象的。ただ前回ほどの距離感がない。ステージは横に広くてフォトピットがあるから余計にバンドが遠く感じる。これってあまり良くないと思う。写真なんてその気になればモッシュにもまれながらも撮れる。むしろフロア最前列から撮るくらいが距離的に一番撮りやすい、個人的には。ステージの高さにもよるけれど。もっとバンドとの距離を縮めても良いのではないかな。O-Westくらいの規模ならできると思うけど。

ライブの話に戻ろう。セットリスト的には前回とそれほど変わらなかった。セカンドから意外と多くやって、あと要所要所をMicrocastleから。ただ新作『Rainwater Cassette Exchange』からはほとんどやらなかった。これはちょっと残念。しかしMosesのドラムはさすが。あのタイトで力強く良い感じにグルーヴ感のあるドラミングは素晴らしい。アンコールはやっぱりAgoraphobia。やっぱりこの曲は素晴らしい。こんなに切ないのにあがる。シューゲイズだとかなんとかでくくる人たちにはきっとわからないと思うけど、彼等はそんなんじゃない。もちろんKevin Shieldsを好きなのはしっているけど、全てをそこに結びつけていくのには抵抗を感じる。Bradfordもいっていたけど、彼等の音楽はもっと色んな音楽をコラージュしたものだ。まぁ、そういう見方をする事にあまり意味はないだろう。単純にメロディが良くてラフな感じがあって媚びてない、そういう音楽が僕は好きなだけ。

Bradfordはたいそう日本が気に入ったらしい。MCでお客さんに何かを問いかけてそれを英語で返されると「No English!」とかいって、「もうどこへも行きたくない。ここにずっといたいよ」なんて言ってしまうほど。もちろん多少のリップサービスはあるとしても、そういってくれると素直に嬉しい。また来て欲しいなぁ。ほんと、とっても充実した2週間だった。


完全撤収ぎりぎりに快く写真撮影に応じてくれたMoses。

諸事情によりライブの写真はアップすることができないのだけど、本当に良いライブをみせてくれたことに心から感謝してます。あ、Natちゃん、Takaちゃん、カセットは確保!ただサインをしてもらう時間がなかった。ゴメンよ〜。

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