2009年6月4日

Double denim is dead

そう、Incoqnekroのアルバムがヤバすぎて全く用意の進まない私を見かねたタカちゃんが家まで迎えに来てくれ、いろいろと面倒を見てくれたおかげで何とか時間内にカムデンはElectric Ballroomに辿り着く。
裏口を見つけて中に入り、ツアマネのマーティンやマネージャーDanと話したりしてタカヨンが来るのを待ち、サウンドの人にブースどこー?と聞いてあがってみると、おーーーいCDJしかセッティングされてないじゃん。そいつに「あのー、ヴァイナルしか持って来てないんスけど…」というと露骨に驚くオッサン、「ああ、多分どっかにしまってあるからちょっと待ってて…」とホコリのかぶったターンテーブルを持ってきた。マジで最近はヴァイナルってそんな扱いなわけ?!とミライに大きな不安を感じる乙女ふたり。

ていうか言い忘れてた、”ロンドンのBlack Lipsファンってなんか凄くダサいんだけど大丈夫?”と一般層に思わせたいが為だけに始まった私の脳内企画、みんなでダブルデニム。友達周辺にはモチロンのこと、ジョンにも言ってたし、酔っぱらってメンバーにも「カムデンは私たちカナディアン・デニムスーツでいくから!」って漏らしたりしてたのね。
有言実行がモットーな私らギャング、もちろんありったけのデニムを身につけて登場。ラインナップはわたし、タカちゃん、タカヨン、RowenaにLois。会場内での浮き具合が既にハンパない。
知らんぷりして外でタバコ吸ったり、BLのツアーバンの窓に落書きしたりして遊んでいるとLevi'sに服を貰いにいってたメンバーが帰ってきて、ColeとIanがまずこの異様な光景にいち早く気付く。「なんかおかしい… わーみんなデニムスーツだー」と何故か大喜びの2人だったが、言ってるCole本人の出で立ちもトリプルデニムである。レベル高すぎだって。指摘すると「えっ?あ、マジだっ!」と本気でビビっている様子。


Coleとはお互い昔からしてるピラミッドのペンダントまで偶然お揃いでキモい

Ianが奇妙なデニムのチョッキを日頃無闇に愛用しているのは周知の事実なので、私の計画を忘れてたとしてもお揃いになるのは想像の範囲内だった。けどJoeとか前日ちょろっとデニム話をしたら「そんなオサレなことはできねー」とか全く興味無さげでつまんなそうな流し方をしてきたから、なんてノリの悪い!まーでも普段からこの人デニム着てるとこ見ないししょうがないかって諦めてたのね。
で、しばらくビール飲んでチルしていると、Vansから送られてきたというおっきな箱を担いで楽屋に威勢良く入って来たのは… なんと全身デニムのJoe Bradley!うーんやってくれるでないの!


それについてはあえてお互いノーコメントという意味不明な美学を貫くことで生まれた新たな友情

遅れて現れたJohn KangもVansお楽しみ袋に入ってたダサいデニムシャツでなんとかギャング入りを果たし、たまたま何も知らずに登場したVice編集長Andy Capperもデニムジャケットにジーンズというミラクルで仲間に認定、バックステージ全体がデニム過多で香ばしくなってきたぞおい。

グリンゴのステージ後に私とタカヨンのDJ。一発目にKing Khan&BBQをかけたらどこからともなくJaredが現れ、一瞬消えたと思ったらビールを3本必死に楽屋からシャツの中に隠して持って来てくれて狭いブースの中で一緒に乾杯をする。こんなにサービス精神旺盛なジャレッドを私は初めて見た気がする。


Jaredにだけデニム連絡網が行き届かず今回完全仲間外れ。ごめん…

すぐにMika Mikoのステージ。フロアに降りて見物してラスト数曲でブースに戻るとそこには大量のミミズを手にしたAndyが待ち構えていた。


このスーパーの袋があやしい


袋の中身。弁当にしか見えん


しかし中には大量にうごめくミミズが入っていた!

Mika Miko終了後からBlack Lipsが始まるまでのDJをこなし、ライブを前で見ようとフロアに降りるといろんな人に褒められる。みんなサンキュー☆
前方のモッシュ具合が酷くなりすぎたのでブースに逃れるとミミズエフェクト待機中の寂しいAndyに捕まり、のちのセット全てを彼と共に見ることに。

アンコールなのにJoeが見当たらなかったらしくステージ上で言い合いになるColeとJared、通りすがりのドラマーJohn Kangにドラムを叩かせて、やるはずだったBoomerangではなくStone Coldをプレイ。ていうか怒ったJaredも1音目でベースを置いて楽屋に下がってしまい、Cole、Ian、Johnという全く持って意味不明なメンツで何とか一曲やり遂げて幕が閉じる。
どうやらその後バックステージではJaredとColeが殴り合いのケンカになってるとかで大騒ぎだったらしいが、私たちはサウンドの人に「なんでもー音下げちゃうのよーう」と文句を言うのに忙しくて全く気付かず。ていうかケンカしてるはずのCole、なんか一瞬ブースまで来て「ねえ!まだDJ止めないで!音楽かけててっ!」と言い残してまた風のように去って行ったけれど。
そんなこんなでメタクソな終わり方だったライブ。ウチらもサウンドマンとこれ以上やりあってもしょうがないと思い、またJohnのグッズ売り場に行ってしばらく遊んでから、もー仲直りしたかなーと楽屋に戻ると思った通りみんな完全にチルしてる。
外でデニムクルーの集合写真を撮ろう!とギャングを集めたら10人もいた。


わたしのデニム計画の集大成。かなりワルそう

その後ガヤガヤとアフターパーティーのあるProudに移動し、それなりにソーシャライズし、酷く酔っぱらい、2時頃ヨーロッパに出発するボーイズとお別れをしてLoisとキャブを拾ってなんとか家に辿り着く。なんか楽しかったけどやっぱロンドンのショウってリラックスする暇ないしパーティーもすごいハードだしで疲れたなー。
とりあえずこれにてダブルデニムクルーも解散です。次に向けてまた新たなオモロ企画を練らねば。

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