2009年6月22日

Isle Of Wight : Day 1

6月12日(金)

約一ヶ月ノンストップで続いたBLのヨーロッパツアーもこのIsle Of Wightフェスティバルでおしまい。キツいスケジュールを頑張ってこなしたボーイズの為にブッキングエージェントのレベッカはフェスティバル開催中の3日間、最終日のステージ以外の仕事を入れずに、島の反対側の海辺に佇む古いビクトリア調の巨大な家を貸し切って彼らにホリデーとしてプレゼントしたのだった。

当日朝からTopmanに服を貰いに行っていたメンバー、ホテルに戻ってくるのに随分時間がかかってしまい予定よりも2時間遅れで出発。
しかもVanに乗れる人数が限られているにも関わらずフランスから女の子を2人連れてきてしまったため、人数オーバーで結局Jaredとフランス人のサラは電車でワイト島に向かい、現地で落ち合うというミッションを遂行するハメに。

Vanで向かった私たちはワイト島に到着してから適当なスーパーに立ち寄って普通にアルコールやタバコを買っていく予定だったのだが、大勢でスーパーに買い物に行くという慣れないシチュエーション&寄ったテスコの巨大さから全員すっかりハイ状態。ラージサイズのカート3つをガラガラと押してそれぞれ好き勝手な食料を放り込みながら店内をハシャギ廻り、いい買い物をした!とか言いながら大量のテスコの袋をバンに積み込む大人達。こんなバラバラの食材で一体何を作るつもりなのだろうか…。


これは氷山のほんの一角

そんな寄り道をしていたおかげで家に到着したのは夜の10時過ぎ。とにかく凄いゴージャスな家で一同ビビる。家というよりも城といった感じである。庭もメチャクチャ広く、ベッドルーム6つにリビング2つ、キッチンには長いダイニングテーブルまである。
Jaredとサラはとっくに着いていて、エンドレスに運び込まれてくるテスコの袋に驚愕している。家の中を一通り見回った後、全員で作戦会議。本当はProdigyを見にフェスに行く予定だったがもう遅い。それに料理という想定外の共同作業をこなさなくてはいけなくなった為、みんなの気持ちはそっちに集中している。もうそういうのが楽しくてしょうがないのである。

山積みになった食材をみんなで冷蔵庫や戸棚に納め、仕事を分担する。レベッカとディタ(BL旧マネージャー)はサラダ係、フレンチギャルズのジェンとサラはチェリートマトとモッツァレラ、バジルのパスタ係、私とJoeはミートソース係に決定。


ジョーシェフのシンプルなミートソース

Jaredはテーブルアレンジを勤め、Coleは元皿洗いというプロの腕を生かしてIanと共に後片付けを担当し、それぞれの共同作業の結果、とんでもなくゴージャスなディナーができあがる。


みんなそれぞれ料理したり、何か手伝えることを探したりホントかわいい

全員で席につき、ワインで乾杯しみんなで作った夜ご飯を食べるという非日常すぎる状況に感激した私たちは、ディナー後もキッチンで飲みながらスクラブルという伝統的なボードゲームをやったり、リビングでTVを見ながらジグソーパズルをやったりとまるでクリスマスシーズンの親戚家族のよう。夜も深まるにつれ何人かが脱落して部屋に消えてゆき、残ったメンツでキッチンに置いてあった謎のビデオをTVに入れるとディズニーのファンタジアじゃないの!テンション激上がりの一同、あの素晴らしい音楽に合わせてコンテンポラリーダンスを披露し、





感極まってディナーテーブルの上で踊り始め、



ビデオ終了後はドライバーEdのクラシックロックiPodDJで踊って、もの足りずに寝ているイアンの部屋から奴のiPodを持ち出してきてそれにあわせてテーブルをバンバン叩いたり、床をのたうち回ったり、大声で歌ったりとまるでキチガイ沙汰である。Jaredはハシャギすぎて戸棚の取っ手にアソコを思いっきり打ち、泣きべそをかいているし、Joeはそれを心配するそぶりをみせながら床に笑い崩れているし、ディタは「冷やさないと」とかいってJaredをシンクに押し込んでるし、もう大変。外は既に明るくなってきている。


「おれのキンタマ、イケてない!」って言ってた

しばらくレベッカの膝の上で赤ん坊のように丸くなっていたJaredだったが、どうやらディープトークに突入したのか外のベンチに移動している2人。私とディタ、Joeは普段このメンツではまず流さないであろうベタベタのポップを大音量で聴きながら、立って踊れないほど泥酔しているので床でゴロゴロ転がりながら大声で歌うという迷惑行為を披露。その後3人でジョーの部屋に場所を移し、パジャマパーティーを開催。

ジャックダニエルズの大瓶を3人でまわし飲みながらベッドの上で飛び跳ね、フレンドシップ!と連呼してるうちにそれがBFF(ベスト・フレンズ・フォーエバー)!になり、フォーエバー、アンド、エバー?とそこからOutkastのミセスジャクソンに繋がるというミラクル発生笑。


伝説のBFFパーティー

アカペラでマジ大声で大熱唱しながら飛び跳ねてた私たちだったが、それでは物足りなくなり「ハッ!イアンのiPod(本当に何でも入ってるんだこれが)!」と急に出ていったジョー、スピーカーと共に戻ってきて爆音でOutkastを2回続けて聴いた後、Link WrayやBo Diddlyなんかで踊りつづけ、気がつくとJDのボトルが空になっていたのでフニャフニャとベッドに入った3人。
川の字になってDeerhunterのMicrocastleをバックグラウンドに眠りにつくのであった。
ーつづく

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