2009年5月2日

阿久 悠 「凛とした女の子におなりなさい」

2007年の夏まで、私の好きな雑誌のひとつ‘暮らしの手帳’に掲載されていた
阿久 悠さんのコラムが、最近、一冊の本になったそうです。

2007年夏の号29号での言葉を抜粋させていただきました。

女の子だからといって
ヨワヨワしていたり
メソメソしていたり
何かというと他人を頼りにして
愛しいと思われてみたり
そんな子である必要はないのですよ
助けてやりたいとか
庇ってやりたいとか
守ってやりたいとか
男にとってはいい気分だろうけど
そんなもの 美徳でも
魅力でもありゃしない
いいかい 女の子だって
強くってもいいんだよ
粗雑であったり
乱暴であったり
不行儀が平気は困るけど
ちょっとした挨拶の誠意と
心地よい微笑の会釈と
問われた時にハイと答える
善意さえ感じさせれば
強くっていい
男は自分が弱い者だから
縋りつく子を抱きしめるが
そんなのは三日だけの愛しさ
あとは ただの重荷になる
傷つけないようにハッキリと言い
侮辱を感じさせない態度をしたら
あとは 自由に生きなさい
強く生きなさい
自由で強くてやさしい子を
凛としていると言います
凛とした女の子になりなさい
凛とした・・・・・・
近頃いないのです


ぼくはもともと強い女の子を書いていたから、大股で闊歩する子を悪く思わない。大股スタスタ結構だ。しかし、要望やスタイルや態度と同様に、心が魅力的かというと、ただの不行儀のことが多い。 (阿久悠)



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