2010年1月23日

TO KILL A MOCKINGBIRD


ようやく、読み終わりました、'To Kill A Mockingbird' (アラバマ物語)

映画も良かったけど、原作はもっと細部にわたっていて素敵なお話だった。
筆者が自分の幼いころを思い出して書いた作品だから、子供目線で話が進んでいくのだけれど
アメリカ南部に暮らす子とその家族、そしてそこで起こる人種差別による事件。その事件に関わったとされる黒人青年の弁護をする父。それによって起こる周囲の冷たい目。
何が正しくて、何が間違っているのか。そんな白黒はっきりしたことではないにしても
どうすることが自分の信念に正しく沿っていて、どうすることが違うのか。それをいろんな出来事の中で学んでいく子供たち。純粋だからこそ見えてしまう部分が隠さずに描かれている。
子供の頃にやった遊びだったりとか、大切に隠していた拾ったものだったりとか、夏休みに近所に来る子との関係だったりとか。
国は違えど、懐かしく感じる感情もあって、ノスタルジックになってしまう部分もあった。

この本、アメリカ南部に生まれ住む友達が勧めてくれた映画の原作なのだけれど、彼らはこの本と共に育ったようなものなのだそう。
読みだしてすぐのころに既に、私がナツミちゃんに言った言葉。
「なんでもっと早くにこの作品に出会わなかったんだろう。」って。
そしたら、
「でも、うちらは、ジブリみたいな作品が子供の頃にあったじゃん。」って言われたんだっけ。
そういう、子供時代に通ってくる道徳を学べる本の1つであると思います。
いつの時代になっても色あせずに心に留めておきたい1冊。になりました。

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