2010年2月23日

BLACK LIPS JAPAN TOUR DAY 2

イアンが私たちを起こしに来たのに気付いて時計をみるともう12時。
サイテーだウチら日本人組笑。

Vanで隣に座ったJoeが私にそっと手渡してくれた魔法の粉、ヴィタマックス。なんか尋常じゃない量のビタミンCが入ったレモン味のシロモノだ。
まるでなにか怪しいドラッグでも扱うかの如く「まずはボトルの水を半分くらい飲んで…」という具合に手順を踏みながら、その粉をボトルに混ぜて一気飲みする。
どうやら二日酔いにテキメンで、Black Lipsツアーの必需品なのだそうだ。

ほんとうにしばらくすると気分が良くなってきて、途中下車した高速インターのB級グルメに狂喜乱舞する大人たち。
私はお茶と焼きもちを買って大満足、ボーイズは牛串がお気に召した模様。
それから全自動の手煎りコーヒーマシンがヤベェ!とSpin誌から渡されているツアーダイアリー用の小型カメラで一生懸命撮影していた。

やっと名古屋に着くと外はドシャ降りの雨、会場でサウンドチェックをサッサと済ませてからちょっとだけネットを開いてビックリ、尋常じゃない量のメールが来ていたので一旦ホテルに戻った後、みそカツを食べに行くチーム(キンちゃん、深水くん、ミツくん、Cole、Ian)を見送ってネットでお仕事をしながらTVみたりして過ごす。

約束していたJoeの新しいお家をGoogle mapで見せてもらう。アメリカはやはりサイズが違うなー。5つもベッドルームがあるんだぜ!
それから長風呂に浸かって、優雅に支度をしているともうひとつの部屋にいるJaredから「おなかが空きました」というSkypeメッセージが。
内線電話をかけてみると「ねえ何してるの?ゴハン食べ行こうよ」とダダをこねるのでしょうがなく15分後に迎えに行く約束をする。

風呂場で隠れタバコを吸ったりしながら用意をして、Jaredをひろってホテルのはす向かいにあるどて串居酒屋へ。客は私ら3人だけ、ビールと串カツに焼き鳥、魚料理などバンバン頼んでTVを観ながらゆっくり食事。
このユルーい感じがJaredにはたまらんらしく、ビールに加えて日本酒まであおり始める始末。
〆に頼んだ焼きそばの上に大量にふりかかっていたカツオブシの踊り具合に驚愕したJoeはすぐさまそれを例のSpin誌カメラで撮影。
「日本にはこんな珍しい魚がいて、こういう風に踊り食いをするのだ。ちなみにこの魚の名前はバカニクソというのだ」ってColeに言ったらアイツ絶対信じるぜ!
と、新たに注文した日本酒でカンパイする極悪BFF組であった。

さて、一瞬ホテルに戻ってすぐにVenueへと連れ出される。中に入ると既に満員だ。前座のSika sikaがレッドクロスのカバーをやっていたのを観て完全にテンションの上がるメンバー。すっごいカッコよかったじゃーん!とsika sikaメンバーと交流しつつ、次は自分たちのステージなのでセッティングをやってすぐにショウが始まる。

名古屋のキッズはオーガナイザー山田さんのおかげもあってか、とてもガレージパンクファンが多い感じがした。山田さんもHeadcoatsやSpitsをDJでかけてたしね。Black Lipsメンバーはどうやら私がDJしてるのかと思ってたみたいです。

ステージ横にいたSika Sikaのボーカル君がIanにちょっかいを出すので怒ったIanがめっちゃケンカを吹っ掛けているのだが(彼が怒るなんてとーーーっても珍しいことです)、英語が通じないのでそのままLost in translationな感じになっている。凄いなぁ。ていうか誰かアイツをIanの横から引っ張りだしてくれ、危なっかしい。


こんな小細工をIanに施していた

そしてJaredは毎度のことだが、とてつもなくオブスキュアな格言の一節などをMCの際に引用しまくるのでフロアとのコミュニケーション能力がいたって低い。英語圏でもそうなのに、日本でこれはカンベンしてください。

ライブ終了後、楽屋で「俺、怒ったりしないんだけどさ。あれはマジ腹立つ!普通演奏中に人のペダル踏まねえよ!」とおかんむりのIanをしばらくなだめていると例のボーカル君がミツくんと共に現れ、誤解だったことを弁明。なんとなく和解する。

物販エリアでまたファンの子達とおしゃべりしたりしてから、アフターに行こう!とみんなでぞろぞろ歩き出す。


いかにもガラの悪そうな集団である


アフターに向かう途中、Sika sikaのコがおもむろに新しい自転車の乗り方を提案


気付くと目の前を歩くカリフォルニアン・カジュアルなオッサン。雨降ってますけど

ゲラゲラと笑いながら危なっかしくアフター会場までたどり着いた我々Black lipsチーム。
中に入るともっと凄いことにバーで頼むスピリット類が何故だかコップ一杯分程のサイズで出てくるという魔法!
とりあえずみんなでショットを回しまくり、その合間にビールとウイスキーという恐ろしい飲み方をしていたら案の定みんなすぐに泥酔、普段は喫煙をしないIanと私がタバコを吸い始めるとヤバいという定説があるのだが、到着後30分でタバコ下さいとか言ってる2人。


泥酔して客を尻目に踊り狂う

あまりにも楽しいので手当たり次第いろんな人たちと乾杯しまくっていると、そのスキにJaredとJoeに囲まれた。
ヤバい、シメられるのだろうかと思って焦る私。
するとおもむろにJaredが「俺思ったんだけど、明日東京まで新幹線で行けないだろうか」という。
Joeも「俺も新幹線乗りたいんだけど、それにはお前が必要だ。だからお前も明日新幹線に俺たちと乗れ」と強制的に新幹線の旅が決定、でもこれでどうやら翌日の昼くらいまで寝ていられるらしい。ColeとIanはミツくんやキンちゃんたちとVanで朝早く出発だという。

しばらくして気付くとJaredが出入り口のドアに向かってホフク前進している所を発見、ヤバいと踏んで連れ帰ることに。するとJoeとColeも一緒に帰るといってついてきた。


ホテルの前でColeにバカニクソの素晴らしさを力説するJared、向かいのどて串屋に戻って飲もうとするも既に閉店

コンビニでまたしてもキムチ購入のJaredは店舗内でブレイクダンスを繰り広げ、雨の路上でもワームの動きで道行く人を遠ざけていた。


きもちわるい

ビールを買ってホテルに戻り、JaredとColeの部屋でパーティーを続行。
パソコンを開いたらJaredのバアちゃんミミが現れたのでそのままビデオチャットをする。凄いキャラクターのミミさんだったが、ColeもJoeも私もイイ子なのでとても感じよく接してその場を逃れることに成功。


その後またyoutube大会に

この夜のヒットはObama's mama!すげーヤバいぞこの人。


Obama's mama was a bag of trash...!

こんな感じで夜は更けて行ったでした。

その後、新幹線の時刻表を調べるぞ!とJoeに引きずられながら部屋に戻り、パソコンを横に並べて作業するも2人とも画面すら見れてない状態である。「ジョーくんあんたね、出来る子でしょ?頼りにしてるんだから諦めないで!」というと「あのね、僕日本語読めないのよ。だからあんたがやんなきゃだめ!俺はアラームをセットする係です。おやすみなさい!」といって歯を磨き出す使えない子。
結局なんとか時刻表を見つけ、時間を逆算することに成功した。偉いぞ自分。

1 件のコメント:

  1. そんな泥酔状況でSkypeチャットしたのね。
    すげーや。

    返信削除